
※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。
世界43か国で1位を記録し、Netflixでも大きな反響を呼んでいるキム・ムヨル主演「鉄槌(てっつい)教師」。
公開前から原作ウェブトゥーンを巡る議論が続いていた作品に出演した理由について、キム・ムヨルはこう語っている。
「作品が伝えようとしているメッセージに強く共感した。私の演技でそれを示すことができれば、言葉より行動で説得できると思った」
この言葉は、「鉄槌教師」が歩んできた道のりを象徴しているのかもしれない。
「鉄槌教師」は、度を越した生徒や教師、保護者によって揺らぐ教育現場を守るために設立された「教権保護局」の活躍を描くNetflixシリーズだ。
公開から3日で640万視聴を記録し、NetflixグローバルTOP10非英語シリーズ部門1位を獲得。OTTランキングサイトFlixPatrolでは世界2位を記録し、43か国で1位にランクインするなど世界的な人気を集めている。
しかし、作品がここに至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。
原作ウェブトゥーンは体罰描写や性差別、人種差別表現を巡って議論を呼び、海外では配信が中断されたこともある。ドラマ化が発表された際も、原作を巡る懸念の声が少なくなかった。
そんな中で主人公ナ・ファジン役を引き受けたのがキム・ムヨルだった。
実はナ・ファジン役には当初、キム・ナムギルの出演が検討されていたことでも知られている。しかし最終的に作品の中心を担うことになったのはキム・ムヨルだった。
キム・ムヨルは制作発表会で、「難しいテーマを難しくなく、愉快で感動的に描いた作品だと思った」と出演理由を説明している。
さらに、「まるで総合ギフトセットのように、さまざまなジャンルの魅力が詰まっている作品だった」と作品への愛着を語った。
また、論争を巡る質問には慎重な姿勢を見せながらも、「作品が伝えようとしているメッセージに強く共感した」と強調した。
そして、「私の演技でそれを示すことができれば、言葉より行動で説得できると思った」と語り、俳優として作品に向き合った理由を明かしている。
その信頼の背景には、「未成年裁判」でタッグを組んだホン・ジョンチャン監督の存在もあった。
キム・ムヨルは、「『未成年裁判』も難しく繊細なテーマを扱った作品だったが、真摯に向き合った経験があったので信頼して参加することができた」と振り返っている。
一方、ホン監督も原作を巡る懸念を十分認識していた。
監督は「原作への懸念には十分共感していた」とした上で、「不快に感じられる部分は制作段階で整理した」と説明。「原作の持つ痛快さは生かしながらも、現実に起きている出来事として受け止められるよう、誇張や押し付けにならない表現を心掛けた」と語った。
さらに、議論を呼んだ体罰描写についても、「個人的に体罰はいかなる形でも容認できない」としながら、「ドラマの中ではエンターテインメント要素として機能している部分がある」と自身の考えを明かしている。
公開前には論争作として注目された「鉄槌教師」だが、公開後は作品そのものへの評価が広がっている。
キム・ムヨルが演じるナ・ファジンは、単なる正義のヒーローではない。被害者に寄り添いながら教育現場の問題と向き合い、視聴者にさまざまな問いを投げ掛ける存在だ。
キム・ムヨル自身も、「ナ・ファジンは暗い過去を抱えた人物だが、被害者たちを理解していく過程で多面的な姿が見えるよう演じた」と語っていた。
論争から始まった作品は、今や世界43か国で1位を記録する話題作となった。
その中心には、作品のメッセージを信じ、「言葉ではなく演技で示したい」と語ったキム・ムヨルの存在がある。
WOW!Korea提供






