「俳優としてどうしてもやりたい役だった」ソン・ジュンギ初カンヌへの想いを語る
2008年に『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』でデビューして以来、映画とドラマを行き来し、さらに「ミュージックバンク」をはじめ音楽番組のMCを務めるなど、マルチな才能を発揮してきたソン・ジュンギ。演技の振り幅も大きく、韓国内外でシンドロームを巻き起こした「トキメキ☆成均館スキャンダル」と「太陽の末裔」では、凛々しさと時折見せる子犬のような笑顔で世の女性たちのハートをわしづかみにし、韓国では年を取っても変わらない美しさを意味する“防腐剤美貌”という言葉を生み出し、出演作は毎回大ヒット。近年の活躍は特に目覚ましく韓国国内のみならず、世界的に話題となる作品への出演が続いており、グローバルスターとしての地位を確立している。日本でも「ヴィンチェンツォ」『ロ・ギワン』「財閥家の末息子〜Reborn Rich〜」など主演作が続々と配信され、どれも話題を呼んでいる。そんなソン・ジュンギが主演でないにもかかわらず、自ら出演を熱望した作品がいよいよ今週末より公開となる『このろくでもない世界で』だ。本作への出演経緯、そして初のカンヌへの想いを語ってくれた。
「別の作品の提案を受けていて、お断りをしたことがあった。その際にどんな作品に出たいのか尋ねられ、「本当に深くて重みのある映画をやってみたい」、と話した。すると「主人公ではないけれど」と渡されたのがこの映画だったんだ」。と、作品との出会いを教えてくれた。渡されたシナリオは、本当にヘビーな内容で、脚本を書いた人(キム・チャンフン監督)に興味を持ち、出演を自ら希望したという。ソン・ジュンギが演じたチゴンという役は、地元の犯罪組織のリーダーで、主人公ヨンギュを闇の世界へ迎え入れ導く人物だ。貧困と暴力が蔓延る廃れた町で共に生まれ育ったもの同士、チゴンはヨンギュに過去の自分を重ね、兄弟のような、父子のような関係を築いていく。
撮影現場では、監督も主演も新人という環境の中、そこでもヒョン(兄貴)としての責任感を発揮していたようで、「キム・チャンフン監督と主演のホン・サビンはいずれも新人なので、バランスを取らなければいけないという責任感が少なくなかった。しかし、得るものがとても多く、自分にとっては癒される現場だった。本当にいい映画を作りたいという気持ち、映画らしい映画が作られているという確信が持てた。満足度をあげるとしたら93点くらい?心の中では89点くらいの感覚だったが、カンヌまで来たから4点追加!!(笑)俳優にとって最高の贈り物はいい作品に出会うことだという当然の事実を改めて実感した作品だ」と自信をのぞかせる。
初めてのカンヌについて話が及ぶと「正直「まさかカンヌに行けるの?」と思っていた。本当に苦労して撮影した、自分の中でとても大切な作品なので、大きなプレゼントをもらった気分だ。特に未来の巨匠を紹介する、ある視点部門に招待されてとても嬉しい」と喜びを爆発させた。本作をカンヌで初めて観るためにそれまでは控えていたというソン・ジュンギ。カンヌの熱気に満ちた会場で世界の映画ファン等と共にワールドプレミアを終え、「台本を読んで感じた感情よりも深く表現されていて満足している。特に湖のシーンでヨンギュが後ろからチゴンの耳を見つめる表情を見る時、“この台本を読んだ時に感じた感情が合っていたんだな”と確信し、“この映画を選んで良かった”と思った。全てのスタッフと俳優たちに感謝し、この映画が沢山愛されることを願っている」と述べた。また、“神ファンサ”でお馴染みのソン・ジュンギは、カンヌでも本領発揮。ファンのスマホを持って撮影してあげるなど大大大サービスだった!
そして本作の日本公開を記念して、日本独占のメッセージ動画が到着!ビシッと決めたタキシード姿で「日本の皆さんこんにちは!地方の犯罪組織のリーダーでハードな毎日を送るチゴン役のソン・ジュンギです。日本の皆さんの感想がとても楽しみです。ぜひ映画館にお越しいただき、本作を楽しんでください!この映画を愛して応援してくださってありがとうございます」と本作のキャラクターである裏社会の男・チゴンとは真逆にある、いつもの爽やかでやわらかい笑顔を我々に見せてくれた。
7.26公開『このろくでもない世界で』ソン・ジュンギからのメッセージ
また、ソン・ジュンギから超貴重なプレゼントも到着!日本版ポスターをリサイズしたポストカードに直筆のサインとメッセージを書き加えて、韓国から送り返してもらったもの。映画『このろくでもない世界で』の半券を添えて応募してくれた方々の中から抽選で5名様にプレゼントされるという。
詳細は本作のホームページ(https://happinet-phantom.com/hopeless/present2.html)まで。7/26(金)、公開する映画館へ急げ!
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