第76回 カンヌ国際映画祭 「ある視点」部門正式出品
2024年 百想芸術大賞 映画部門 新人演技賞(キム・ヒョンソ)受賞!
期待の新鋭ホン・サビン×ソン・ジュンギ(「ヴィンチェンツォ」「財閥家の末息子〜Reborn Rich」)扮する、荒んだ毎日を送る18歳の少年×裏社会に生きる孤独な男――――
『このろくでもない世界で』
<7月7日はポニーテールの日>
百想芸術大賞で新人演技賞を受賞、トップシンガーでもある、
“BIBI”こと、キム・ヒョンソとは?共演者・監督も大絶賛!!
第76回カンヌ国際映画祭&第28回釜山国際映画祭に公式出品され、百想芸術大賞で4部門ノミネート、見事キム・ヒョンソが<新人演技賞>に輝いた話題の韓国映画『ファラン(原題/オランダを意味する)』『HOPELESS(英題)』が『このろくでもない世界で』の邦題で、7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開されることが決定。
この度、百想芸術大賞で新人演技賞を受賞したキム・ヒョンソを深掘りするとともに、受賞に至った彼女の迫真の演技と、7月7日のポニーテールの日にちなんで、彼女のスクリーン内外でのポニーテール画像を解禁。
百想で新人演技賞を受賞したキム・ヒョンソは、韓国のトップシンガーだった!
授賞に至った迫真の演技シーンと、新画像が解禁
『このろくでもない世界で』で、暴力と貧困に喘ぐ18歳の少年ヨンギュの義妹役を演じたキム・ヒョンソ。俳優としては新人ながら、実は彼女は”BIBI“という名で大人気のシンガーソングライターというもう一つの顔を持っていた。17歳の頃からSound Cloudに歌声を投稿し始め、その美声が新人発掘に定評のある韓国の女性R&Bシンガー・ラッパーのユン・ミレとその夫・タイガーJKに見出された。2018年、二人の紹介によりサバイバル番組「THE FAN」に出演し、見事準優勝。翌19年、1stシングル「石鹸」でデビューを果たした。今年の2月13日に発売された「栗ようかん」が大ヒットし、韓国の主要音楽配信サービスで、IU、SEVENTEENの弟分としてデビューしたTWS、LE SSERAFIM、少女時代のテヨンなどを抑えて軒並み1位を記録。今年日本からは、YOASOBI、Number_i、新しい学校のリーダーズ、Awichなども出演し話題となったアメリカ最大級の音楽フェス・コーチェラにも出演。アメリカでは、88risingと共に発売したシングル「The Weekend」でアメリカのラジオ市場を席巻し、Mediabaseトップ40のポップラジオチャートで20位以内にチャートイン、コーチェラにも2度の出演を果たすなど、韓国のソロ女性歌手として初、最高記録を達成するなど目覚ましい活躍を遂げているアーティストだ。キム・ヒョンソは自身のことを「BIBIが私だと思うじゃないですか。でもBIBIは1つのブランドであって、私はそのブランドの代表なだけです」と語る。
韓国にとどまらずグローバルスターとして、音楽、バラエティ、CM、映画など多方面に活躍の場を広げ、21年には映画『女子高の怪談 6番目の話:母校』で女優デビューを果たす。そして、『このろくでもない世界で』では新人らしからぬ堂々たる演技を見せ、百想芸術大賞では新人演技賞(女性)を見事受賞した。授賞式では震える声で「本当に感謝します。全く予想できなかった。『このろくでもない世界で』チームをはじめ、この芸術を作った人類にも感謝する」とスピーチし、ソン・ジュンギをはじめ会場の面々を爆笑の渦に巻き込んだ。共演したソン・ジュンギは「ヒョンソはかなりすごいです。いろんな方法で自分を表現するアーティストだと思います。一番大きな魅力は正直さ。全てを備えた人だと思います」。ホン・サビンは「撮影現場で見せてくれる生々しい演技、そういう瞬間が俳優としてとても刺激になった。すごいファンだったのでかなり緊張しました(笑)」。キム・チャンフン監督は「強烈なエネルギーとタフなイメージ。常に圧倒されました」と3人が諸手を挙げて大絶賛している。今後の活躍が最も期待される俳優の一人だ。
この度、身を挺して父親・チョンドクのDVから義兄のヨンギュを守る迫真の本編映像が解禁となった。ヨンギュの母親とハヤンの父親が再婚したことから“義兄妹”となった二人が向かい合い、ハヤンのバイト先から持ち帰ったハンバーガーを食べている。そんな二人のささやかで穏やかな瞬間が、酒浸りのチョンドクの帰宅により壊される。継父からのDVに怯えるヨンギュの表情は強張る。チョンドクは「稼ぎもせず飲んでばかりいる俺をバカにしているのか?答えろ。父さんはろくでなしか?」と苛立ちを募らせていく。恐怖で動けなるヨンギュを慮り「食べて」と促すハヤン。子供達が無言なので、さらに「酒はやめると言ったろ?返事をしろクソッタレ」と明らかに酔っ払った様子で畳み掛ける父。うんざりした表情のハヤンと、緊張がピークに達するヨンギュ。先にキレたのはハヤンだった。「イカれてる」と呟くと、それを耳にしたチョンドクは「ヨンギュ、聞いたろ?お前が兄としてきちんと教育しないからだ」と責任転嫁をはじめ、大声を出し威嚇すると、怒りに達したハヤンがコーラを投げつけ、「また離婚すれば?もううんざりよ!」と涙を流しながら訴える。ハヤンが家を出て行こうとすると野球のバットを手にするチョンドク。ヨンギュにまた危害を与えると思ったハヤンはヨンギュの前に立ちはだかり、「手を出したら死んでやる」と襲いかかるチョンドクを止めようとするが……?果たして二人に心安らぐ未来は待っているのだろうか?!
また、ポニーテール協会がポニーテールをしている横顔が、7が並んだ形”77“に見えることやポニーテールが浴衣に似合うなどの理由から、「七夕」であり「浴衣の日」である7月7日を「ポニーテールの日」と制定したことを記念して、キム・ヒョンソのポニーテール画像をはじめとした新画像が解禁となった。迫真の演技シーンから、モニターを見つめる真剣な眼差しのメイキング、またカンヌ国際映画祭に出品された本作に伴っての現地でのフォトコールなど、スクリーン内外でのポニーテール姿が披露された。
ソン・ジュンギが脚本に惚れ込み、新境地を開拓!
裏社会で生きる孤独な男を演じ、圧倒的な存在感を放つ
ある地方の暴力が蔓延る町で貧困にもあえぐ18歳の少年・ヨンギュと、彼の絶望漂う瞳にかつての自分を重ねた裏社会の男・チゴン。傷だらけのふたりが交錯した時、彼らの運命は思わぬ方向へ猛スピードで走り出す―――。社会格差の闇を描き続ける韓国映画界から新たな才能が発掘された。本作が初長編作品となる監督・脚本のキム・チャンフンだ。実話ではないものの、監督自身が社会で苦労した経験をエッセンスとして盛り込み、身体的痛みと心の叫びが渾然一体となった脚本に惚れ込んだソン・ジュンギがチゴン役を熱望したことから、この企画が本格的に動き出したという。ソン・ジュンギは「これは韓国映画界に絶対に必要なプロジェクトだと信じていたので、参加する機会を頂けて感謝している」とその理由を語っている。チゴンの属する犯罪組織の門戸を叩くほかなかったヨンギュは、仕事という名の“盗み”を働き、徐々に憧れのチゴンに認められていくが……。
ヨンギュ役に扮したのは映画初主演のホン・サビン。この役を勝ち取るまでに三度のオーディションを経たという。そして、ヨンギュの義妹・ハヤン役に同じく新人のキム・ヒョンソ。百想芸術大賞では<新人演技賞>に見事輝いた。アーティストとして、BIBI名義で韓国ではもちろんアメリカのラジオ市場を席巻し、めざましい活躍を見せている。そして長編デビュー作のキム・チャンフン監督というフレッシュなメンバーのなか、「ヴィンチェンツォ」「財閥家の末息子〜Reborn Rich~」『ロ・ギワン』等で主演を務め、視聴率が「愛の不時着」を超えたと話題沸騰のTVドラマ「涙の女王」に“ヴィンチェンツォ役”としてカメオ出演するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いのグローバルスターであるソン・ジュンギが果たした役割は大きかった。「トキメキ☆成均館スキャンダル」「太陽の末裔」で女性ファンを夢中にさせて以来、常にトップスターであり続けたジュンギが、大きく作り上げた体躯になまなましい傷を全身に刻んだ犯罪組織のリーダーという、これまで目にしたことのない姿で登場。表情や声のトーンまで徹底的に変身させて、チゴンというキャラクターを時に大胆に、時に繊細に演じ切った。その渾身の演技と若手チームとの協働がカンヌ国際映画祭&釜山国際映画祭へ導いたと言えるだろう。
映画『このろくでもない世界で』7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開