こんなに切ないふたりが別れることになった理由には、両家の複雑な事情が絡み合っていた。ふたりの母親のキム・ミギョン(コ・ミジャ)とチョン・ユミ(プ・ミジャ)は、万が一誰かが先にこの世を去ることがあれば、お互いの子供たちを守ろうと約束するほど特別な仲だった。ところが、梅雨のある日、収穫量が少なく義母に小言を言われたキム・ミギョンは海に入った。チョン・ユミはそんな友人をひとり送ることができずに同行し、残念なことに死体で戻って来た。妻をとても愛していたチ・チャンウクの父ユ・オソン(チョ・サンテ)は、「100年たってもコ・ミジャを許さない」として、コ・ミジャの娘であるシン・ヘソンをひとり息子であるチ・チャンウクの配偶者として受け入れられないという理由からだった。
放送に先立って公開されたスチールカットと11話の予告映像には、チ・チャンウクが本格的にシン・ヘソンの心を揺さぶり始める。キスをしたという事実を思い出して逃げるように隠れてしまったシン・ヘソンにチ・チャンウクは「僕がもう少し揺さぶってはいけないのか。そのまま僕に寄りかかってしまえばいいじゃないか」と混乱した彼女の心が整理されるまで静かに待っている。そのあたたかい優しさがサムダルの心の扉を叩き続ける。
シン・ヘソンの心も揺れている。しかしチ・チャンウクに頼るには簡単なことではない。シン・ヘソンがチ・チャンウクに別れを告げた理由は、キム・ミギョンを恨むユ・オソンが息子と別れるよう頼んだからだった。
しかし、いくら我慢して無理に感情を押さえても、シン・ヘソンもチ・チャンウクなしで生きられないのは自明な事実だ。
「サムダルリへようこそ」の11話は、本日(6日)午後10時30分に韓国のJTBCで放送される。