「エリザベート」の死神(DerTod)、「デスノート」のL(エル)、「ドラキュラ」のドラキュラ、ここまでくると「非人間キャラクター」の職人だ。
今も歌謡界の関係者たちが「最高のアイドル」に挙げる「東方神起」でデビューしアジア全域で人気を博し、「JYJ」を経てミュージカル界トップスターを続けてきた20年を振り返ってみれば、彼の人生自体が「非現実」かもしれない。 キム・ジュンスが再び「非人間界」の服を着た。 「シャキュル(シアジュンス+ドラキュラの合成語)」の帰還だ。
「実は僕も『ドラキュラ』を10年もやることになるとは思いませんでした」とほほ笑むキム・ジュンスにとってミュージカル「ドラキュラ」(3月3日まで、シャーロッテシアター)は象徴的な作品だ。 2010年「モーツァルト!」でミュージカル業界に第一歩を踏み出した後に出会った「ドラキュラ」は彼にとってミュージカル俳優の変曲点になった。
最近キム・ジュンスは「短編的キャラクターが多いミュージカル界でドラキュラは立体的なキャラクター」として「初演から創作陣と頭を突き合わせて研究し俳優としても成長した」と話した。
「ドラキュラ」は1987年に出版されたブラム・ストーカーの同名小説を舞台に移した作品で、400年の長い間一人の女性を愛したドラキュラ伯爵の物語だ。 2004年のブロードウェイ初演以来、国内だけで4度のシーズンを経ており、地方公演がなくてもなんと40万人の観客を集めた。 キム・ジュンスはこの作品で10年間唯一主人公を務めている。
普通、外国公演で「ドラキュラ」役は40~50代の俳優が主に演じるが、キム・ジュンスは10年間舞台に立ちながらもまだドラキュラの年齢に達していない。 彼の底力は5回目のシーズンでも立証された。 現在、彼が出演する回は全席売り切れを達成、ミュージカル界の「スーパースター」としてチケットパワーを見せている。
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