オールラウンダー「WOODZ」ファン初心者へのおすすめソング!
韓国歌手「WOODZ(チョ・スンヨン)」は、まず2014年にYUE HUA Entertainmentからアイドルグループ「UNIQ」のメンバーとしてデビューし活動していたが、中国で限韓令がしかれたことにより2016年以降はグループとしての活動が困難に。同時期に「Luizy」という名でソロ歌手としても活躍していた。2019年、韓国オーディション番組「PRODUCE X 101」に出演し、最終順位5位で「X1」のデビューメンバーに選抜される。だが、番組関係者による順位操作が発覚し、活動期間5年となっていたところ約4か月で解散が決定。「X1」解散から約半年後、「WOODZ」という名義でソロ活動を始動。2022年からは、韓国歌手「IU」が所属しているEDAMエンターテインメントと専属契約を結んでいる。
「Drowning」
「WOODZまだ聴いたことないから、オススメの曲教えて」と言われたら、とりあえずこれをオススメしたい。WOODZのアイデンティティーを一番良く表している曲であり、彼の曲で一番聴かれている曲でもある(配信チャートMelon参考)。今年リリースしたアルバム『OO-LI』のタイトル曲で、愛する人がこの世を去ってしまった悲しみを歌った切ない曲。心のなかに抱えている悲しみが雨のように降り注いで、終いには溺れてしまうという心情を苦しいままに表現できる彼は、歌手というよりもはや芸術家といっても過言ではない。彼の代名詞でもある「ロック」なサウンドが、ここまで悲しく聞こえたことはかつてないほど、恋しさや痛みが伝わってくる。
「meaningless」
2018年にリリースされた、シングル曲。Lo-FiサウンドのR&B曲で、ファンの間では「名曲」と言われている曲だ。「自分は一体何者なのか」「自分の感情が自分で分からない」、そんな生きていくなかで誰しもが一度は感じてしまう「虚無」にとことん寄り添ったナンバー。自分のなかの名前のつけられない空虚な気持ちが、この曲を通して具現化していく感覚は、曲名のように何の意味もなく、誰の役に立つわけでもないけど、こういう時間の積み重ねが実は自分を自分で助けてあげているのだと気づかされる。「この曲を聴くと息ができる」というWOODZファンが多くいる、隠れた名曲。
「SUN OR SUCK」
2021年に韓国で放送された恋愛リアリティー「乗り換え恋愛」のOSTとしてリリースされた曲。韓国でこの番組が大ヒットしたこともあり、もはや「この曲=乗り換え恋愛」となっている。元恋人と一緒に出演することが条件のこの番組は、それぞれが目的が違うことでおなじみ。よりを戻したい人、新しい恋に向かいたい人、また生活していくなかで元恋人と新しい人との間で揺れ動いてしまう人。先の見通せない心情、互いに好きでも時に毒として働いてしまう愛という感情、そんな複雑性をよく表している曲のように思う。
今年は日本で単独公演も成功させたWOODZ。ラップに歌にダンスに、何でもできるWOODZ。楽曲も色々な音楽ジャンルを楽しめるので、ぜひ一度聴いてみてほしい。
WOW!Korea提供