「個別インタビュー」舞台「Home」キャスト イ・ウゴン(TRITOPS*)、チャン・ユジュン(TRITOPS*)、ノ・ミヌ(BF)、網浜直子、木山裕策「家族の大切さを再確認させてくれる心温まる舞台。家族みんなで見にきてください!」

(左から:チャン・ユジュン(TRITOPS*)、イ・ウゴン(TRITOPS*)、ノ・ミヌ(BF)、母親役:網浜直子、「home」を歌う木山裕策)

2008年に大ヒットした歌手・木山裕策の楽曲「home」を基に、家族愛をテーマに書き下ろされた舞台「Home」が、新たなキャストを迎えて10月に再上演することが決定した。
舞台「Home」は、ミュージシャンを夢見て路上で歌う家族想いの長男・祐一(イ・ウゴン)、車椅子な
がら祐一と路上歌手活動を続ける三男・蒼太(ノ・ミヌ)、そんな二人の活動に反対する現実的な
次男・健次(チャン・ユジュン)の三兄弟と、彼らを明るく温かく見守るシングルマザー・充子(網浜
直子)からなる山郷家の物語。
インタビューをした時点では、キャスト全員が集まっての稽古はまだ1回で、次男の健次役のユジュンと母親役の網浜はこの日が初対面。しかし、インタビューでは「山郷家」の母ちゃんと三兄弟の家族のような和気あいあいとした雰囲気の中、舞台への意気込みを語ってくれた。

Q 昨年3月の初演では、韓国アーティストRUI(ルイ)、秋沢健太朗、相馬圭祐、川上麻衣子が「山郷家」の家族を演じ上演。初演の「山郷家」と比較されることで、プレッシャーもあったのではないでしょうか?
ウゴン:周りの人からいい作品だと聞いていたので、やっぱりプレッシャーはあります。でも、今回のキャストたちも自信があるので、前回とはまた違った雰囲気を出せるんじゃないかなって思って楽しみにしています。
ユジュン:僕は前回と比較されるプレッシャーというより、僕の役の性格は冷静な性格のキャラで、それを表現するのが難しくて、何回も練習しているのですが冷静な性格のキャラクターに見えないということがあって、そのプレッシャーがちょっとあります。うまくできるかな…って。
ミヌ:前回のキャストは日本の方が多かったですし、今回は外国人が3人もいるので前よりもっともっと頑張らなきゃって思っています。
網浜:去年の上演を見た方が同じものとは思えないような新たな舞台になればいいなと思っているので、たぶん全く別物の温かい作品になるのではないかなと思います。この3人を見ているとそう思うので、プレッシャーは感じていなくて、新しいものを作る感じなので「楽しみだな」って思っています。

Q お稽古はまだ1度とのことですが、稽古場の雰囲気はいかがですか?
網浜:3人がすでに兄弟の雰囲気が出ているので、私はそこにちょんって入っていけばいいかなって思いました。ムードメーカーといったら、三男かな。
ユジュン:そうですね。
ミヌ:僕、なんかやりましたっけ(笑)。
ユジュン:でも母ちゃん(網浜さん)がすごく僕たちに優しくしてくれて、雰囲気も良いんだと思います。
網浜:もっと発揮しなきゃいけないんですけどね(笑)。でも、本当に日本語のセリフも大変だと思うし、台本にはたくさん韓国語で書き込んであったんですけど、台本に書いてあるセリフは全部日本語じゃないですか。「なにこれー!」って見ている側がパニックになっちゃうくらい、その辺が大変だと思うので、現場ではもっと和気あいあいと楽しくやれたらなと思っていますし、自然にセリフが入ってくるような雰囲気作りができればなって思っています。

Q 役作りはどのようにされましたか?
ユジュン:きょうも朝、YouTubeで韓国ドラマの中で自分が演じる役と似ている性格のキャラクターがないかなって探していました。絶対にあるはずなんですけど、ドラマの名前がなかなか思い出せなくて、まだ探せていません。
ミヌ:さっき偶然、検索しているところを見たんですけど、舞台でユジュンさんは銀行で働いている役なんですけど、「銀行で働いている人の髪型」って検索していました(笑)。
一同:(笑)。
ユジュン:検索したんですけど、特になくて(笑)。
網浜母:いいのがあるから教えてあげる。七三分け(笑)。
ユジュン:最近は違いますよね(笑)。
ウゴン:信頼感があって良いと思う(笑)。
一同:(笑)。
ウゴン:僕は舞台でギターを弾くことになって、まだ練習もできていないので、そのプレッシャーが…。でも、やるしかないので、なんとか頑張って、頑張ります。
ユジュン:「Home」を歌うんだっけ?
ミヌ:「Home」も歌うし、他の曲も歌う予定です。
ウゴン:エアーギターだと思ったんですけど…。
網浜:エアーギターでは許されなかったんだ…。
ウゴン:やるしかない…。今までに1、2曲くらい演奏したことはありますが、見せられるほどの実力じゃないので…。頑張るしかない。
ミヌ:「home」という曲は韓国でもものすごく有名なので、僕も全員で力を合わせて、みんなに頼りながら頑張っています。その曲は僕と長男の祐一と一緒に歌うんですけど、毎日何回も聴いていて、ちょっとでもついていけるように頑張って準備しています。
ウゴン:ミヌはめっちゃ真面目なんですよ。僕の曲をオーディションのシーンで使うので、僕の曲をずっと聴いたりしていて、そんな姿を見て、めっちゃ真面目だなって思いました。
ユジュン:あと、車椅子だから足が動かないようにできるかどうか心配してたじゃん。
ミヌ:そうでした、あと、車椅子で足が動けない役なんですけど、動いちゃうそうで心配です。手だけ動かさなきゃいけないのに、自然と足が動いちゃって…。それをずっと気にしながら練習しています。
網浜:私は役作りをしなくても割とナチュラルに入れそうな役だったんですね。実際に家でも「母ちゃん」って呼ばれていますし、現場でも「母ちゃん」って呼ばれて、ずっと「母ちゃん」って言われているので、自然に役にも入れています。そんなに作り込むことなく演じられたらいいなと思っています。

Q 制作発表では、ウゴンさんが「オードブルね」というセリフを間違えてしまうと話ていましたが、そのほかに難しい言い回しの日本語はありますか?
ウゴン:韓国人はみんなそうですけど、「ざじずぜぞ」とか「つ」とかが難しいのでそこを指摘されることがあります。日本の舞台なので、ちゃんと発音できないと感動するシーンでも真剣なシーンでも笑われてしまうことがあるので、それがとても心配です。やっぱり頑張るしかないですね。
ユジュン:僕は今まで韓国語でも使ったことのないようなセリフが多くて…。専門用語の「金融」とか「融資」とか…。
ウゴン:初耳だよ(笑)。
ユジュン:日本人のスタッフさんに聞いても、難しい言葉だって言われました。そういった専門用語が難しいんですけど、頑張ります。
ミヌ:僕はイントネーションに気をつけています。文章を最初から最後まで言うのにも気にしなきゃいけなくて、外国人に見えないように頑張りたいと思います。
ウゴン:でも、ミヌさんの日本語が一番きれいだと思います。
ミヌ:それは韓国人が聞いたらそう聞こえるだけで(笑)。
ウゴン:でもレベルが違います。基本が大事だなって思いました(笑)。ミヌさんはちゃんと勉強したから…。
みぬ:僕は教科書を見て勉強していました。
ウゴン:僕たちはただ生きるために(笑)。
一同:(笑)。
ウゴン:ちょっとおかしい日本語ばかり覚えました(笑)。
ユジュン:僕たちは無免許みたいなものです(笑)。
一同:(笑)。

Q 網浜さんに日本語を聞いてくることもありますか?
網浜:私が教えようとしなくても、イントネーションひとつひとつ監督に聞きに行って、その場ですぐに修正したりするので、多分、セリフに温かみが出ればお客さんも感動すると思います。言葉の温かみとかそのニュアンスが伝われば、見ているお客さんは吸い込まれいいくと思うので、その辺は臨機応変にやっていければと思います。私は日本人だから日本語ができますが、私がとちらないようにって思うくらいです(笑)。彼らはたぶん、観客を引き込むその力を持っているので大丈夫かと。

Q 韓国語は教わりましたか?
網浜:まだ教わっていないです。余裕がないと思うので、セリフもこれからやらなきゃならないものがいっぱいありますし、そんな中で私が「韓国語でさ」って聞いたら、そんなことおこがましくて言えないです(笑)。もっと仲良くなって、お互いに余裕が出てきたころに、「今度韓国遊びに行くから教えて」って聞こうかなって思っています(笑)。

(2ぺージに続く)

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2023.10.03