警察も捜査初期にはユ・アインが初犯である点、身分が露出している公人である点などを考慮して逮捕状申請までは検討しなかった。しかし“非公開召喚”原則を破ったという理由で、2度警察の召喚要求に応じずに出席を持ち越した点、調査過程で証拠隠滅状況があったことを判断し、逮捕状申請を判断したことが伝わった。
この過程でJTBCは24日、麻薬投薬の手がかりを確保するために住まいを押収捜索しようとする警察に、ユ・アインが虚偽の陳述をしたという疑惑を報道したりした。彼が麻薬投薬の手がかりが発見された実際の住居を隠したという疑惑である。警察がユ・アインの逮捕状を申請したこともこの点で証拠隠滅の憂慮があると判断したことと明らかになった。共犯の海外逃亡を助けようとしたという疑惑も提起されている。一方、ユ・アインは令状実質審査の前後取材陣に証拠隠滅などの該当容疑などは全く事実ではない、と繰り返し強調した。
なおユ・アインが初犯で単純投薬容疑であるため、実刑を受ける可能性は少ないという分析だ。実際にヒロポン購買及び投薬容疑を受けた作曲家でタレントのドン・スパイクは昨年10月拘束起訴されたが、1審から懲役3年に執行猶予5年を宣告された。これに検察は不服とし控訴して、来月15日に控訴審宣告を控えている。
歌手で俳優パク・ユチョンも、2019年にヒロポン投薬で懲役10か月に執行猶予2年を宣告された。
初犯で反省しており、リハビリの意志が高いという点を打ち明ければ単純罰金刑や執行猶予程度にとどまる可能性が高いという法律の専門家の説明だ。しかし、これに一部の人々は、最近“麻薬実態”が深刻になっており、芸能人の麻薬事件が相次いでいる状況に、裁判所が芸能人にあまりにも寛大なジェスチャーを取っているのではないかという批判もある。
一方、ユ・アインはプロポフォール及び大麻、コカイン、ケタミン、ゾルピデムなど麻薬類5種を常習投薬した疑いで立件され、芸能界を衝撃に陥れた。捜査初期には、食品医薬品安全庁の調査依頼でプロポフォール常習投薬の疑いで立件されたが、調査過程でコカイン、大麻、ケタミン、ゾルピデムなど5種の投薬薬物が増えた。
なお警察は棄却事由を検討し、逮捕状をまた申請するか検討する方針だ。
ユ・アインは「疑いに対しては相当部分認める」とし、「麻薬をしたことを後悔している」と打ち明けた。疑いを相当部分認めて反省する姿を見せているが、世論は今後の裁判過程で減刑を受けるために態勢転換をしたのではないかという反応だ。拘束危機を脱した彼の今後の調査過程はどうなるのか、冷え切ってしまった世論の感情を取り戻すことができるか視線が集中している。
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