女優キム・ヒエ&ムン・ソリの「クイーンメーカー」から女優ソン・ヘギョ&ハン・ソヒの「自白の代価」、女優キム・テヒ&イム・ジヨンの「庭のある家」まで、2023年のドラマのキーワードは“女女のツートップ”だ。
男女のロマンスより、女性たちのストーリーが豊富となるテレビドラマ。素材も選挙戦の話から殺人事件、家庭スリラーまで多種多様である。
キム・ヒエは、Netflixオリジナル「クイーンメーカー」でJTBCドラマ「夫婦の世界」以来、3年ぶりにドラマに復帰する。同ドラマは、イメージメイキングの鬼才であり大企業の戦略企画室を思いのままに動かしてきたファン・ドヒ(キム・ヒエ扮)が、“正義のサイ”と呼ばれて雑草のように生きてきた人権弁護士のオ・ギョンスク(ムン・ソリ扮)をソウル市長にするために、選挙戦に飛び込んで巻き起こる話を描く。選挙話を扱っているが、政治物というジャンルに限定されずに各キャラクターのスタイルや俳優たちの演技がドラマを引っ張っていくため、幅広い視聴層を攻略する予定だ。特に、完璧さを追求するファン・ドヒと大ざっぱな魅力のオ・ギョンスクがお互いに似ていきながら、濃い連帯感を感じていくのだが、このようなドラマの展開であるため、2人の女性キャラクターの活躍とケミストリーがドラマの勝敗を分けるだろう。
またソン・ヘギョとハン・ソヒが共演する「自白の代価」も、テレビドラマ最高の期待作に挙げられている。「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」(以下、「ザ・グローリー」)を通じて新しい演技変身に成功し、限界のない活躍を見せているソン・ヘギョと、「夫婦の世界」、「わかっていても」、「マイネーム:偽りと復讐」まで、さまざまなキャラクターでホットスターに定着したハン・ソヒが見せる呼吸に関心が傾いている。同ドラマは、殺人事件をめぐる2人の女性の血の年代記を描いた作品だ。2人がこの作品を通じて、またどのような顔を見せ、またどのようなケミストリーを届けてくれるのか期待が高い状況だ。
「ザ・グローリー」で全盛期を迎えているイム・ジヨンは、キム・テヒと「庭のある家」で共演する。同ドラマは、同名小説を原作にしたドラマで、他人がうらやむ完璧な家で幸せを謳歌(おうか)していた主婦の疑心と自覚を通じて、“庭がある、幸せなわが家”という価値の幻想が転覆するサスペンス家庭スリラーだ。キム・テヒの2年ぶりの復帰、“ヨンジンブーム”を起こしたイム・ジヨンの次回作として期待を集めている。
◇ワントップからツートップへ、女性のストーリーが多様に
Netflix「ザ・グローリー」からJTBCドラマ「代理店」、Netflix映画「キル・ボクスン」など、最近は女性のストーリー作品が注目されている。このような女性ワントップドラマから、今後は女性ツートップに拡がり、さらにさまざまな素材やストーリーが描かれるだろう。
ドラマ評論家のコン・ヒジョンは、「女性はそれまで主流勢力ではなかったが、そのような面から世の中へ進入していく女性の話がおもしろくないわけがない」とし、「男性たちの話ほど扱われてこなかったのもあり、素材的な側面で切り開く話がある」と、女性たちの物語が注目される理由を説明した。
特に、男女のラブストーリーがかなり前から作品を通じて扱われ、視聴者たちに既視感を与えたということも女性ストーリーに注目させる。男女のロマンスとは違う、女性の連帯の話が斬新なのだ。
さらに評論家は、「韓国国内ドラマはどのような話を扱っても、不意に男女主人公が恋愛をする方向にいき、“起承転恋愛”という言葉があったが女性ストーリーの作品は、キャラクターの人生、生き方に集中して問題を解いていくのに集中している」とし、「そのような点で人々が思う“起承転恋愛”を脱して、斬新さと新しい楽しさを抱かせる」と言及した。
WOW!Korea提供