韓国大手芸能事務所SMエンタテインメントの初期から携わってきたユ・ヨンジン理事が、現経営陣による「イ・スマン総括プロデューサー排除」に対して「イ・スマン先生のプロデューシングのないSMエンタは真のSMエンタではない」と反対する立場を明らかにした。
SMエンタのアーティストの“長男格”でプロデューサーでもあるユ理事は、SMエンタの現経営陣がイ・スマン総括プロデューサーを排除してSMのプロデューシングシステムをはじめとした構造改革を実施していることに強い反対の意思を表明している。
プロデューサー生活30年の間、マスコミに露出するのを極力避けてきたユ理事は「今回の事態がSMエンタを愛するアーティストたちに選択を強要する不幸なことになっている」と述べた。
ユ理事は10日、立場文を通じて「私は2月3日、現経営陣のSM3.0時代ビジョン発表でイ・スマン先生のプロデューシングが除外されている部分に対して同意が難しい。またコンテンツ制作において一番大事なプロデューサーの役割が抜けていることに対しても遺憾の意を表する。発表はマルチプロデューシングだと言っていたが、内容はマルチ制作システムに関するものだった」と明かした。
続けて「ビジョン発表後にイ先生のプロデューシングに関して現経営陣が議論をしてきたことがあるのかを伺い、そのようなことは一切なかったことを確認した。またイ先生は昨年、事務所との契約は終了したが、プロデューサーとして引退するとおっしゃったことはない。イ先生との相談は一切なく、一方的にSM3.0計画を発表し、イ先生に公開的な別れのあいさつまでしたことは、私にとって非常に衝撃的なことだった」と伝えた。
ユ理事は「マルチプロデューシングシステムは、日頃イ先生が“イ・スマン以降”のSMエンタのために未来の準備をしなければならないことで、プロデューシングのノウハウをマニュアル化して事務所が問題なく回るようにしなければならないとおっしゃっていたことだ。イ先生は文化やITの流れをしっかり理解し、今後、未来のプラットフォームで音楽がどう消費され、変化していくのかを見通すことのできるほぼ唯一のプロデューサーだと思う。セレブとロボットの世界が来ると以前からおっしゃっていて、アバター、メタバース、NFTの世界に対してずいぶん前から準備を急ぐようにおっしゃっていた」と述べた。
さらに「SMエンタがK-POPの過去と現在を先導していくことができたのも、これまで何年もの間、SMエンタが変化する未来に備えたK-POPを準備してきたことも、イ先生の“選球眼”が大きな役割を果たした。イ先生のプロデューシングのないSMエンタは真のSMエンタではない。私、ユ・ヨンジンはイ・スマン先生のそばで先生の意志に従うつもりだ。イ・ソンス代表にも私が現在のような状況で共にできないという意見を伝える」と明らかにした。
WOW!Korea提供