「取材レポ」VICTON「2022 VICTON SPECIAL LIVE IN JAPAN“Chronicle”」盛況の内に終了! 「1年の締めくくりを日本のALICEと共に過ごせて嬉しい!」


最後は8thミニアルバムのタイトル曲「Virus」。セジュンは「毎回気絶しそうになった」と高音パートが大変だったことを振り返る。ビョンチャンは「音を外してしまったこと」と伝えると、ハンセが「ミュージックバンクだったっけ? 朝早い時間にリハーサルするのですが、朝早い時間だったのでビョンチャンはあまり声が解れていない状態だったんです」と当時の状況を説明。ハンセに再現するよう言われたビョンチャンは「スベクボン(数百回)」の“ボン”の部分で声が裏返ってしまったことを再現し、顔を覆って恥ずかしそう。ハンセは「その声がはっきり聞こえてしまったのでみんなで笑っていたのですが、それでも僕たちのライブは凄く上手いと褒められます」とフォローすると、会場からはあたたかい拍手が沸き起こった。

笑いの絶えないコーナーを終えてからは、音楽関係者も絶賛する高い歌唱力を披露するライブパフォーマンスへ。一度もライブのステージでは見せたことのない「ALIVE」を、涼しげなシンセサウンドに乗せ、グルーヴィーなボーカルワークで陶酔感を誘う。
ブリッジ映像を挟んでからの「Up to You」では、メンバーが学ランを着て登場。メンバーがステージに広がり、ファンにハートを送ったり、メンバー同士見つめ合いながら歌ったりして、ファンを喜ばせ、続く「Chronograph」ではファンキーなギターリフに乗せて爽やかなボーカルとリズミカルなラップで会場を盛り上げた。
歌い終えるとスンシクは「韓国でも制服を着ましたが、日本に来たので学ランを着てみたらどうかなと思って着てきました」と伝えると、大きな拍手が沸き起こった。
スビンは「制服は『Time of Sorrow』以来、久しぶりに着ますよね。『Up to You』と『Chronograph』のステージをしながらメンバーを見ていたら『Time of Sorrow』の活動の頃を思い出しました」と伝え、日本語で「いい感じやった・・・」としみじみ。突然の日本語に会場からは笑いがこぼれた。
歌唱前に流れた映像についての話しになると、2016年に放送されたリアルバラエティ番組「ミチルナム」を2022年バージョンにして撮影したという。「6年前の自分に言いたいことがあるなら?」という問いかけに、すぐさまスビンは「事務所に入る頃の自分たちに言いたいことがあります」と言うと、一瞬間を空けてから「カン・スンシクに気をつけろ」と小声で告白。するとスンシクが当時を再現するかのようにメンバーを指しながら「ついてこい!」、「歌ってごらん」と厳しいリーダーの姿を見せ、会場の笑いを誘った。ここではスビンがまだ言い足りない様子。彼は「ハンセ兄さんはどうしてあいさつを返してくれないの?」と、ターゲットはハンセへ。するとハンセは「6年前の僕にスビンにちゃんとあいさつを返してあげなさいと伝えたいです」とサラリかわす。続けてスビンが「セジュン兄さん・・・こわいです」と、次々とお兄さん達を攻撃していく末っ子のスビンだったが、最後は「冗談でーす」と日本語で可愛く言って、末っ子特有の愛嬌で会場を笑顔にした。

メンバーの仲良し度が伝わったところで、ライブパフォーマンスへ。曲紹介で「ヒムネヨ、ヒョン(頑張ってお兄さん)」と言うと、そのセリフが曲中に入る「Better Place」を披露。トロピカルなサウンドに乗せて「自分で決めた選択は後悔せずに生きていこう」というメッセージを伝え、スンシクの「一緒に」という掛け声に合わせて客席のペンライトも左右に揺れる。続いて披露したのは、西野カナの「Best Friend」。桜の映像をバックに、ピンク色の照明に包まれながら、「私たちベストフレンド、大好きだよ」と透明感のある歌声で歌い、ファンに対するVICTONの愛を届けた。
グレーのシックな衣装に着替えると、ボーカルのセクシーで力強い歌声が印象的な「INK」、「Stupid O’clock」を披露しファンの心を虜にする。
MCでは日本語の候補曲の話になり、「Pretender」や「なんでもないや」、「Lemon」なども挙がったそうだ。ここでビョンチャンとスンシクが「Pretender」のサビを歌いはじめノリノリに。満足したスンシクは「悩んだのですが、『Best Friend』という曲がファンの皆さんに共感していただけるのではないかと思って決めました」と選曲理由を伝えた。するとスビンが「候補曲はたくさんありましたが、曲を選ぶのに長い間悩まなかった理由が、『Best Friend』をスンシク兄さんが『お願いだからやろう(手を合わせながら)』ってあまりにも言うのですぐに決まりました(笑)」とエピソードを話すと、スンシクは「日本のファンのみなさんにはいつも会えるわけじゃないので、寂しい時間がきっとあると思います。この曲を通して、いつも僕たちはベストフレンドだよと言いたかったんです」と真剣に伝えると、会場からは大きな拍手が送られた。また、「Best Friend」ではハンセが日本語でラップを作詞。ハンセの「おはよう」というセリフには、優しく言うバージョンと元気に明るく言うバージョンがあったというエピソードも付け加えた。ハンセは「日本語でラップの歌詞を作るのは初めてのことでした。レコーディングも3、4日前に終わったばかりで、言いたいことを歌詞にしてそれを翻訳機にかけたけど、ラップはライムが重要じゃないですか。なので、日本の友だちに確認しながら作りました」と曲に対する情熱を伝えた。

そして、情熱的なギターサウンドが印象的な曲「Time Chaser」のステージへ。繊細かつ力強く伸びやかな歌声とリズミカルなラップに乗せて客席のペンライトも揺れ、「Hey Hey!」という掛け声にさらに力強くペンライトが揺れ動いた。コロナ禍によって観客の声出しはまだ解除されていないが、ファンは声が出せない分ペンライトを大きく振って応援。その姿はしっかりとメンバーに伝わっていた。スビンは「他の人が音楽を楽しむ姿を見ることはあまりないですよね。ステージをしながら皆さんのことを見ているのですが、すごく可愛いなと思います」と微笑む。セジュンは「情熱的な人を見ました。3階にいる方が立って見ていてくれているのですが、情熱がものすごいです!」と、遠くの席から応援してくれているファンの姿もしっかり見ていることを伝えた。

楽しい時間もあっという間に過ぎ、イベントもそろそろ終盤へ。次のステージにいく話しをしていると、スビンがシャツの袖の部分をもぞもぞと苦戦中。見かねたセジュンがやってあげると、セジュンは「なんでそんなにかわいいんだ!」とあまりにも可愛い末っ子の行動に思わず声に出てしまい、セジュンと同じように思っていたファンも沸く。そして準備が整うと、最新曲「Virus」をパフォーマンス。力強さとセクシーさが感じられるダンスと曲の後半のセジュンとスンシクの突き抜けるようなパワフルボイスで会場を魅了した。
熱いパフォーマンスを終え、最後の曲を披露する前にイベントの感想を伝えることに。
「また早い次期に日本に来ることができて、みなさんとご一緒できて幸せでした。2022年が終わろうとしていますが、こうしてご一緒できて意義深いものになったと思います。いつも遠くからも、近くからも僕たちを輝かせてくれてありがとうございます。これからも皆さんに僕たちの愛情、応援を差し上げたいと思います。これからも良い姿を見せられるように頑張りますので一緒にいてください」(ビョンチャン)
「この公演が終わると2022年も終わりと言うことですよね。今年も日本のALICEの皆さんと一緒に過ごすことができてとても胸がいっぱいです。いろいろなことがありましたが、ALICEの皆さんのおかげで僕たちも一生懸命頑張って打ち勝つことができました。ありがとうございます」(セジュン)

「今年の締めくくりを皆さんと一緒に過ごすことができて光栄に思います。2022年はALICEの皆さんと一緒にいろんなことをして満たしていけた1年だったと思います。なので、2022年はとても幸せな1年として記憶に残ると思います。公演会場まで来るまで大変だったと思いますが、それでもたくさんの方々に来てもらってありがとうございます。2023年も皆さんの幸せを願いながら、(日本語で)ぼくがたくさんすきだよ」(スビン)
「今年は日本のALICEのみなさんとたくさん会えた年だったと思います。今年1年が過ぎる前に12月に日本に来ることができて良かったです。VICTONが1年を締めくくる気分どうですか? 僕たちVICTONと共に様々なことをして過ごした1年なので、来年も今年のように皆さんと一緒にいろんなことができればと思います」(ハンセ)
「今年2022年はみなさんと一緒に締めくくれること、とても嬉しいです。今日は遠いところから来ていただいたと思うのですが、こうして来てくれて楽しい時間を過ごしてくれてありがとうございます。僕たちが日本にたくさん来ることができたのはみなさんのおかげなので、本当にありがとうございます。韓国で活動しているとき、韓国のALICEだけでなく、日本のALICEの皆さんが遠くから応援してくださっていること、僕たちはしっかりその応援を受け取っています。ありがとうございます。残りの曲ももっと楽しく見せたいと思います。忘れられない一日できるよう頑張りたいと思います。いつもありがとうございます」(スンシク)

そしてセジュンが「次の曲は皆さんのことを心から愛しているから歌いたいから歌う曲です」と伝え、「In love」、「White Night」を披露。優しい歌声に乗せて、自分を照らしてくれる光となってくれたファンに対して感謝の気持ちを伝え、どんなことがあっても一緒にいるとファンと約束。優しくい歌声でファンの心をあたたかく包み込んだ。
メンバーがステージを去ると、アンコールを求める大きな拍手が沸き起こり、熱い拍手に応えてステージに戻ってきたメンバーは、クリスマスらしく着飾って登場。トナカイの角のカチューシャを付けたり、サンタクロースの帽子を被ったり、1年で1度しか見られないキュートな姿に萌えまくるファン。ミディアムテンポの「Feels good」が歌われている間、ファンは「We are in Loveいつも君のそばに立っているよ」という「In Love」の歌詞を引用したメッセージが書かれたスローガンをかかげ、メンバーが感動する一幕もあった。

最後にスンシクは「来年は癸卯とのことで、2023年も皆さんが幸せになれるよう僕たちがVICTON頑張っていきたいと思います。韓国では黒うさぎの年と言われるのですが(うさぎの耳を両手で表現し)、これをやりたかったんですけど(笑)。とにかく、今日は幸せな思い出ができたことを願っていますし、来年もみなさんが元気に過ごせるように頑張ります。良いお年をお迎えください」と締めくくった。
アンコールの最後の曲を伝えようとすると、ハンセがサンタのプレゼント袋から何かを取り出そうとする。すると中から指ハートや大きなハートを見せ、「アイドルしてます」と愛嬌を振りまき、会場は一気に幸せムードに。
そして、会場に跳ねるようなサウンドが響くと、VICTONとALICEはいつも一緒というメッセージが込められた「We Stay」を披露。メンバーはファンとじゃんけんをしたり、ステージに座り込んでファンの目線の高さに合わせて笑顔を見せたり、2階や3階にいるファンにも大きく手を振ったりして最後の曲を思いっきり楽しんでいた。
歌い終わったメンバーは「お疲れさまでしたー」と日本語であいさつしながら名残惜しそうにステージを去り、約3時間にわたるイベントは笑顔と幸せな想いが溢れるなか幕を閉じた。

取材:Korepo(KOREAREPORT.INC)

2023.01.26