6人組ボーイズグループVICTONが12月18日千葉県・森のホールにて「2022 VICTON SPECIAL LIVE IN JAPAN“Chronicle”」を開催した。
VICTONの2022年の活動は1月の3rdシングル「Chronograph」から始まり、ドラマ「ある日」や「社内お見合い」OSTに参加、5月に7thミニアルバム「Chaos」、11月に8thミニアルバム「Choice」をリリースしつつ、日本にはコロナ禍で来日できなかった空白を埋めるかのように、今回のイベントを含めて3度も来日してくれた。そして今年もクリスマス前に、熱いパフォーマンスと楽しいトークで日本のALICE(ファンの呼称)に素敵なクリスマスプレゼントを届けた。
会場エントランスにはVICTONの来日を記念し、さまざまなバルーンスタンドが飾られ、お祝いムード一色。開演時間が近づくと場内が少し薄暗くなり、BGMとして流れている「Virus」の曲に合わせて、ペンライトが揺れ動く。VICTONの登場を心待ちにするファンの期待感で会場が満ちていくと、オープニング映像が流れ始めた。映像にスンシク、セジュン、ハンセ、ビョンチャン、スビンの順でイメージが次々と流れていくと、ステージを覆う紗幕が降りVICTONが登場! ペンライトが激しく揺れる中、1曲目に披露されたのは2021年1月にリリースした1stフルアルバム「VOICE : The future is now」の収録曲「Into The Mirror」。落ち着いたピアノに清涼感あるシンセサウンドと疾走感のあるビート、徐々に熱を帯びていく歌声が会場を包み込むと、2曲目「Mayday」では力強さとセクシーさを兼ね備えたパフォーマンスで一気にファンの心を惹きつけた。
歌い終わると、「みなさーん! 僕たちが来た!」と元気よく日本語であいさつし、ファンとの再会を喜ぶメンバーたち。スンシクは「きょう来てくださったみなさん、ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝える。今回のイベントは、VICTONのスタートから現在までを年代記で構成されたもので、10月に韓国で開催された「2022 VICTON FANCONCERT[Chronicle]」の時とはひと味違った新しいものを見せたいという思いからセットリストを変えてきたという。ハンセは「スペシャルなステージにするためにたくさん準備してきました。これからがスタートです。さまざまなステージがあるので期待してください」と伝え、ファンの期待感を一層高めた。
そして次の曲「Unpredictable」では、イントロが流れた瞬間に沸く場内。ボーカル一人一人の繊細で艶っぽいファルセットボイスが際立つこの曲は、相手に心を奪われどんどんハマっていく様子を歌った曲。ファンもこの曲のように彼らのパフォーマンスにさらに心奪われていく。
カリスマ性あふれるパフォーマンスとは打って変わって、MCではほんわかムードたっぷり。12月に日本に来てみた感想を聞かれたスンシクは「日本の12月は思ったより寒くなくて秋みたいです。まだ紅葉がはじまってないところもあるようです」と話す。するとスビンが「太陽の光のようなALICEの皆さんがいるからです」とぼそり。粋なコメントに会場からは大きな拍手が沸き起こった。続いてセジュンは、見たい光景があると言ってファンにあることを要求。「皆さんが前回教えてくれた“ゾウさん”をいち、に、さんでやってくれますか?」と投げかけると、ゾウさんの歌に乗せてファンが象のポーズを見せ、その光景を見ながら手をゆらゆらさせて無邪気に喜ぶセジュン。そんな姿にファンの頬も緩みっぱなしに。
続いて、「VICTON年代記」というタイトルのゲームコーナーへ。デビュー曲から最新曲までのタイトル曲の思い出話やミッションをクリアしながらスゴロクのように前に進んでいく。1stミニアルバムのタイトル曲「I’m fine」ではハンセが可愛いコンセプトについて、「当時はヒップホップグループでデビューすると言われていたから・・・」と気乗りしていなかったことを告白するが「でもあの頃だったから可愛いコンセプトのものができんだろうなと思います」と当時を懐かしんでいた。ハンセとは逆にセジュンは「今になって可愛い感じの曲をやりたくなりました」と言うと、メンバーに「見せてください」と無茶ぶりされ、「あ~」と可愛い声を出して笑いを誘い、「僕は爽やかな『Better Place』みたいな曲をしたい」と伝えた。
2ndミニアルバムのタイトル曲「EYZE EYEZ」ではワンショットカメラを探してエンディングポーズを決めるミッションを遂行。赤いランプが点くカメラではなかったため難易度が高かったこともあり、メンバーは苦戦していたが、最後に挑戦したスンシクは最初からワンショットカメラを探すことに成功。続けて2度目も成功させて投げキッスに顔ハートを炸裂。「俺がVICTONのリーダーだ!」と誇らしげに言い放つと、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
1stシングルアルバム「Time of Sorrow」では、質問に1人ずつ5文字で回答するミッションが行われ、イベントが終わってから何をするかについて5文字で答えることに。ビョンチャンは日本語で「かいしょく(会食)を」と伝えるが5文字オーバーで会場がざわめき「ちがうですか? わかった・・・」と下を向いて指で数えてまた考え直す。その間に考えたスンシクは「すき焼きだ」と答えてクリア。ハンセは「おさけ(酒)、よし!」、スビンは「バブル(Bubble)する」、セジュンは「ウィバ-ス(Weverse:ハングルでは3文字)する」と答えていき、再挑戦したビョンチャンは「ホテル行くぞ!(ホテルはハングルで2文字)」と元気よく叫んでなんとかクリア。メンバー全員が日本語で頑張る姿に会場からは「可愛い~」という声が漏れていた。
6thミニアルバムのタイトル曲「Howling」では、「Howling」を息継ぎしないでどれだけ長く歌えるかを競うミッションがあり、ハンセのラップ部分の「ミッパダッカジチュラクヘボリン ナ(どん底まで落ちてしまった僕)」の「ナ」を伸ばすことに挑戦。「ナ~~」とみんなで息が続くまで伸ばすと、最後まで残ったのはハンセ。するとメンバーがハンセの周りを囲み、「本人のパートだから上手くできたのかな・・・。正直に言って、一度も息吸ってない?」と問いただすと、ハンセが「ラップするときは次の言葉を言うときにすばやく息を吸うことが大切なんですよ。なので途中で一回息を吸っちゃいました。スミマセン!」と正直に告白し、メンバから「うそつくなよ!」と怒られながらも、会場は笑いに包まれた。
5th Anniversaryデジタルシングル「Sweet Travel」では、振付に関するTMIを打ち明けたスビン。彼は「韓国で放送された『ストリートマンファイター』に出ていたWE DEM BOYZのカメルさんが振付をしてくれました。韓国に『メイプルストーリー』というゲームがあるのですが、そのゲームの話しをしながら急激に仲良くなったことを覚えています」と当時を振り返った。
3rdシングルアルバム「Chronograph」では、音楽が流れている間に万歩計を振って“119”に合わせるミッションが行われた。メンバー一人一人に万歩計が渡されると、ハンセはスタートする前から万歩計を動かして歩数を稼ごうとしてリーダーのスンシクに注意され、セジュンはスンシクの目を盗んで後ろ手にして万歩計を動かしたり、ビョンチャンは音楽が止まっているのに数字を合わせようと涼しい顔でジャンプしたり、リーダーはやんちゃなメンバーたちをまとめるのも一苦労。いざ、万歩計の数字をチェックする時間になるとスンシクは「僕は・・・・・・9。一生懸命やったのに・・・」と、リーダーの頑張りも虚しく。ハンセは「119だったのに、最後にちょっと動いて120になっちゃいました」と残念がり、ほかのメンバーも数字を合わせることができなかったが、メンバーのやんちゃな姿に会場は笑顔で溢れかえった。
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