「取材レポ」パクソジュン、チャウヌ、J-JUN、TOMORROW X TOGETHERらが集結、初開催「KROSS vol.1-kpop masterz-」で3万5千人を魅了! チャウヌは気球に乗ってファンの元へ!

韓国を中心としたアジアで世界を眺望し飛躍するアーティスト、俳優が一同に会するイベント「KROSS vol.1-kpop masterz-」が、2023年1月2日バンテリンドーム名古屋にて開催された。イベントタイトル「KROSS」には、出演者の溢れる才能が交差(クロス)することで、“さらなる輝きを放つ”という意味が込められていて、授賞式を除いてドーム規模で行われるK-POPフェスティバルとしては国内最大級のイベント。第一回目は、パクソジュン、チャウヌ、J-JUN、TOMORROW X TOGETHER、BLANK2Y、7ORDERが出演し、新年早々、約3万5千人のファンの心をときめかせた。本記事では昼公演をレポートする。(写真:夜公演撮影写真含む)

グリーン、レッド、ホワイト、ピンクなどのさまざまなペンライトが会場を埋め尽くす中、トップを飾ったのはオープニングアクトの7ORDER(セブンオーダー)。バンド編成とダンスパフォーマンスの二刀流で曲を表現する日本人7人組アーティストの彼らが、今回のイベントで日本と韓国の架け橋として出演。アグレッシブなナンバー「MONSTER」で雄々しい歌声を会場に響かせると、気迫溢れるパフォーマンスに観客も総立ちで盛り上がる。

歌い終えると、自己紹介へ。ドラムの萩谷慧悟は「みなさん、あけましておめでとうございます! 初めてドームに来ました。僕は趣味が多彩で、ダイビングやフクロウを飼ったり、サバゲーやったり、魚をさばいたりしているのでいろんなところで出てくると思うので見てください」と伝え、ギターの真田佑馬は「7ORDERの中で曲を作ったり、最近は映画のプロデュースをしたりしています」とクリエイティブな魅力をアピール。ベースの森田美勇人は「凄い反響。やまびこ? こんなデカいところで演奏するのは初めてなので緊張するんですけど、温かい目で見守ってください。ダンスが好きなベーシストです」と紹介。メインボーカルの阿部顕嵐とサックスの諸星翔希は「よろしくお願いします! 以上です」とシンプルにあいさつする一方で、キーボードの長妻怜央は「一発ギャグやります! 本番前で7ORDERは緊張していたんです。その緊張しているところで思いついた一発ギャグです」と言って、体をウェイブさせながら「本番前の7ORDERの心電図」と体全体で表現。会場にあたたかい拍手が沸き起こると、メンバーから「御礼した方が良いよ」と言われた長妻は「しょうもないギャグに笑ってくれてありがとうございます」と言ってお辞儀をしてキーボードに頭を押しつけ音を鳴らし、さらに会場に笑いを起こした。最後にリーダーでボーカルを担当している安井謙太郎は「三が日で7ORDER浮かれていますので、心優しく見ていただければと思います!」とあいさつし、個性豊かな自己紹介で観客の心を惹きつける。そして、「次の曲は軽く振付があるので、一緒に踊っていただければと思います。一緒に楽しんでいきましょう」と叫ぶと、ポップなサマーチューン「SUMMER様様」を披露。“Hey Ho!”という掛け声に合わせて、観客が持つハンドクラッパーが上に掲げられ、会場には一体感が生まれる。続く「&Y」では、メロウなサックスの音色とセクシーな歌声で大人の色気を放出。最後の曲「What you got」では、へーヴィーなビートに乗せてクールな魅力を見せつつ、サビでは伸びやかな歌声を響かせ、“希望を目指して歩こう”と前向きなメッセージを伝えた。

オープニングアクトのステージで温まった会場に登場したのは、韓国、日本、中国人メンバーで構成されたボーイズグループBLANK2Y。激しく勢いのあるシンセサウンドが会場に流れると、デビュー曲「Thumbs up」を1曲目に披露し、エネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げた。センターステージに移動すると、フューチャーベースジャンルの「Touch」を披露し、爽やかな歌声を響かせる。




熱いパフォーマンスを終えると、沸き起こるハンドクラッパーの音に「めっちゃ拍手がなってる!」と感動する日本人メンバーのマイキー。彼は「やりたいことがある」とファンにお願いをする。「ナゴヤドーム! 盛り上がっていますか!」と叫ぶと大きな拍手が沸き起こり、満足げな表情を浮かべた彼は「本当にたくさんの方々に来ていただいて、ありがとうございます。新年早々、皆さんと一緒にいれることができてすごく幸せです」と喜びを伝えた。
サイン入りボールにキスをして客席に投げてプレゼントしてからは、最後にBLANK2Yの自信溢れるメッセージが込められた曲「FUEGO(Fearless)」のステージへ。中毒性の強い鋭いビートに乗せて激しいダンスを見せ、銃で撃ち抜く振付でファンのハートを射抜いた。

韓流イベントでは欠かせない司会者の古家正亨が登場してからは、約5年ぶりの来日となるパクソジュンとの時間へ。大ヒットドラマ「梨泰院クラス」のメインテーマ「Start」の生演奏が流れる中、パクソジュンがステージに登場すると、会場からは大きな拍手が湧き上がった。そして「お久しぶりです。パクソジュンです」と日本語であいさつして笑顔を見せ、会場をさらに沸かせた。
バンテリンドームという大きな会場でのイベントについては、「公演を見に行ったことはありますが、ステージに立つのは初めてなので思ったより緊張していて、同時にわくわくしています。たくさんの方々に久しぶりにお会いすることができて光栄です。今日は皆さんと一緒に素敵な時間を過ごしたいと思います」と胸に手を当てながら、気持ちを伝えた。

パクソジュン主演ドラマ「梨泰院クラス」は、2020年の放送から2年という月日が経っても未だに人気が衰えることなく愛され続けている作品。古家が「日本でものすごいことになっていますよ!」と伝えると、パクソジュンは「どんなことに?」と不思議がる。すると古家が客席に手を向けて「こんなことになってます」と伝えると、パクソジュンは両手を広げて笑顔を見せ、ファンの大きな拍手を体全体で受け止めた。
ドラマが日本でヒットしていることについては「聞いてはいましたが、直接感じることができる環境がなかったので信じられなくて、ここに来る前日まで信じられませんでした」と伝え、「皆さんに久しぶりにご挨拶しに来ることができたので、僕に与えられた時間はベストを尽くして皆さんとの楽しい時間を過ごしたいと思います」と意気込んだ。

ドラマ「梨泰院クラス」がパクソジュンにとってどんな作品になったかを聞かれると、「『梨泰院クラス』は僕にとって新しい挑戦でした。結果的には本当にたくさん愛された作品になりましたが、僕にとって撮影する期間は容易なものではありませんでした。10か月くらい撮影し、パクセロイという人物で生きながらさまざまな感情を感じ、僕も非常に成長できた作品だったと思います」と伝え、「正直に言うと、撮影現場と家だけを行き来していた生活をして過ごしていましたし、特別にお会いする機会がほとんどありませんでした。なので、直接感じることはなかったのですが、今日このようにお会いして新しい気分を感じでいます」と、会場を見回して笑顔を見せた。
「正直に答えるYes or No」というトークタイムでは、「自分の体の中で一番お気に入りのパーツは顔である?」という質問にはNoを選択。「僕は顔だと思ったことは一度もありませんでした」と伝えると、気に入っている部分を聞かれた彼は悩みながらも、「目」と回答。大型ビジョンに目のアップが映し出されると、会場に割れんばかりの拍手が沸き起こった。続いて「ドラマの台詞で難しかった方はどちらか?」という質問ではドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」の「ヨンジュンこいつ」かドラマ「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」の「トンマニヌン トッタンヘ(トンマニはカナチィ(悲しい))」から選択。「優劣を決めるのは難しいです」と悩みながらも「トンマニはカナチィ」を選択。もう一回言ってほしいという言葉に照れながら「すごく久しぶりなんですけど(笑)」と体を反らしながらも、「トンマニヌン トッタンヘ」と照れくさそうに再現し、ドラマファンの心をくすぐった。

続いて、「ステーキが好きか? 寿司が好きか?」については、寿司を選択。日本に来る度に毎日食べていたという彼が好きなネタはウニだそうだ。「日本で食べるウニは新鮮で美味しいので日本に来たら必ず食べています」とお気に入りの様子。また、ファンから事前に募集した質問に答える時間では、「海外での仕事で必ず持って行くものは?」という質問に、「部屋にいるときは常に音楽をかけっぱなしにしているので、Bluetoothのスピーカーは必ず持っていきます。それからもう一つあります。首が弱いのでマッサージボールを持っていきます」と回答。古家が「首が長いからですよ」と言うと、「首が必要以上に長くてそのようです(笑)。幼い頃のニックネームはキリンだったんです(笑)」というエピソードも語り、ファンを笑わせた。続いて、パクソジュンの愛犬シンバの近況が知りたいという質問には「日本にあるかわかりませんが、韓国には幼稚園があるんです。1週間に3回幼稚園に通わせて、行った日は疲れてぼーっとして寝ています。この前は幼稚園でクリスマスパーティーをしていて、シンバは素晴らしい友人たちと幸せに過ごしています」と伝え、優しい笑顔を見せた。


あっという間に時間は過ぎ、パクソジュンとの時間は終盤へ。2023年の活動について聞かれた彼は、「皆さんと会えなくなってしまった期間から撮影した作品が4つあります。たぶん今年すべて公開されると思いますので、作品を通して皆さんに会うことができると思いますし、プロモーションを通してお会いすることができると思います。また、今日のような場も設けるように努力したいと思います」と伝え、今後の活動に対する期待感を高めた。

最後に彼は「2023年になってこのように来ることができてとても光栄です。1年間、健やかにお過ごしください。これからも皆さんとたくさんお会いできるように努力したいと思います」とイベントの感想をのべた。そして「あけましておめでとうございます」と日本語で締めくくると、サイン入りボールを客席のファンにプレゼントするために、トロッコに乗って客席を周り、後方にいるファンとの交流もしてファンを大いに喜ばせた。

(2ページに続く)

関連記事

2023.01.14