HYBEのパク・ジウォン代表理事が17日、グループ「BTS(防弾少年団)」の電撃入隊発表と関連して、マルチレーベル戦略で懸念を払しょくさせると株主書簡を送った。
「BTS」の所属事務所HYBEは同日、「JINが今月末に入営延期の取り消しを申請し、その後兵務庁の入営手続きに従う予定」とし、「他のメンバーも各自の計画に従って、順次兵役を履行する予定」と告知した。
1992年生まれで満30歳であるJINは、2020年に改正された兵役法により、文化体育観光部長官の入営演技推薦を受け、ことし末まで入営が延期された状態。「BTS」が“満30歳まで入営延期”を自主撤回し、JINは入営通知書が出次第、来年現役で入隊する見通しだ。
◇ HYBEの株主書簡全文
HYBEの株主の皆さまへ。
株主の皆さん、こんにちは。HYBE代表理事パク・ジウォンです。
先週末プサン(釜山)のアジアド主競技場では「2030プサン世界博覧会」の誘致祈願コンサート、「BTS in BUSAN」が開催されました。国内だけでなく全世界から6万人以上のファンの方々がプサンを訪れでくださり、オンラインでリアルタイム送出された映像を通じて公演を楽しんでくださいました。新型コロナウイルス感染症のパンデミック後、約3年ぶりに国内で客席をいっぱいに埋め尽くして進行した公演という点でさらに意味が深いこともあります。
公演を成功裏に収めた後、われわれは「BTS」が兵役義務を履行するための具体的な準備に着手したことをお話しました。メンバーのJINは来たる10月末、入営延期取り消しを申請する予定であり、その後兵務庁の入営関連手続きに従うことになります。他のメンバーたちも各自の計画に従い、順次兵役を履行する予定です。当社とメンバーたちは今後、2025年には「BTS」の完全体の活動の再会を希望しており、当分の間は各メンバーの兵役履行計画に合わせて、個別の活動に集中していく予定です。
振り返ってみますと、「BTS」とHYBEは全世界を驚かせるすばらしい業績を作ってきました。「BTS」は全世界のファンの方々を熱狂させ、コロナの期間中にもさまざまなコンテンツでファンの方々に励ましと感動を伝達し、同時にHYBEは音楽とアーティストを通じて善良な影響力を作り出し、音楽事業を拡張し革新するというビジョンを実現させてきました。その結果、売上高基準で最近5年間の年平均成長率(CAGR)90%に達する爆発的な成長傾向を記録することができました。
このような目覚ましい成果にもかかわらず、「BTS」の活動が制限されることにより、HYBEがこれまで達成してきた成長を継続していけるのかどうかについて、投資家の方々懸念があるという点も十分に理解しています。しかしわれわれはこのような状況がいつか訪れるのに備えて、ずいぶん前からこれを準備してきました。短期的に2023年上半期までは一部のメンバーたちの個人活動の数々が予定されており、事前に準備しておいたさまざまなコンテンツで「BTS」がファンの方々と共に過ごせるようにする予定です。
中長期的な観点でHYBEはマルチレーベル戦略を通じて、ファンの方々に感動を届けることができる音楽とアーティストを地道に輩出できる構造を用意しており、プラットフォーム事業やゲーム事業と一緒に新しい技術を融合させ、既存のエンターテインメント産業が与えることができなかった経験をファンの方々に差し上げることができるよう、さまざまな挑戦をしています。HYBEはここで止まらず成長に向かって力強く進むための中長期戦略について、もう少し詳しくお話いたします。
まず、われわれのマルチレーベル戦略の成果と方向性についてお話いたします。
・現在、HYBE傘下には9つの独立的なレーベルがあります。各レーベルに独立的な権限を与えることで、さまざまな音楽とコンテンツが作られるように追及しており、お互いの協力と時には健全な競争を通じて成長していくことを期待しています。
・その結果、2022年HYBEは「SEVENTEEN」、「TOMORROW X TOGETHER(TXT)」、「ENHYPEN」、「LE SSERAFIM」、「NewJeans」、ジコ、「fromis_9」を含む国内アーティストだけでなく、Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)やAriana Grande(アリアナ・グランデ)を筆頭にしたグローバルアーティストのラインナップを備えています。
・このような戦略の結果、2020年から2022年まで、「BTS」を除いたアーティストたちの売上は年平均3倍以上の爆発的な成長率を記録しており、新型コロナウイルス感染症による公演の不確実性が解除された状況で、今後はさらに大きな成長の機会が提供されるでしょう。
・われわれはここに安住せず、2023年には4組以上のチームを世界に披露する計画です。特に日本とアメリカでは、K-POP制作方式を通じてデビューするチームとして現地市場を攻略する試みをしていきます。大規模の市場を対象にする挑戦なだけに、現地化に成功すれば主流の音楽市場でより大きな影響力を生み出すものと見込んでいます。
また新しい技術を活用し、既存のエンターテインメント事業の境界を拡張させる試みについてお話いたします。
・まず、Weverseはことし7月にNAVERのV LIVEとの統合を通じてライブストリーミングサービスを始めました。アーティストとファン間のリアルタイムな映像コミュニケーションが可能になり、コンサートのような大規模のイベントも中継できるようになりました。実際に先週末Weverseを通じたオンラインのライブストリーミングの再生数は約4,907万件を達成しました。
・また、ファンの方々とアーティストが新しい方式でコミュニケーションできるようにあうる購読型サービスを準備中にあり、アメリカや日本など海外のアーティストたちの入店も計画中にあり、2023年にはその成果を確認することができるものと期待されます。
・ゲーム事業の場合、第2四半期に成功裏にローンチした「In the SEOM with BTS」を持続的にアップデートすると同時に、パブリッシングを通じてラインナップを拡大させる予定です。早ければ来たる11月にわれわれが意欲的に準備した今後の事業内容をお話する計画です。
・最近、われわれが買収したSupertoneはわれわれが追及する技術分野の重要な一軸になると期待しています。われわれのコンテンツ制作力量とSupertoneのAI基盤の音声および歌唱合成技術を合わせ、新しい形態のコンテンツやサービスをファンの方々に披露する予定です。
・このような試みを通じてわれわれのアーティストと音楽を好きになってくださるファンの方々がオンラインだけでなく、仮想の世界でも多様で新しい経験ができるよう準備しています。
先ほどお話したようにHYBEは、
・マルチレーベル戦略を通じてダイナミックな成長を続けていきます。
・技術との融合を通じて業界のイノベーションを主導し、業界の境界を拡張し、持続的かつ爆発的な成長を遂げていきます。
・このたびの発表を通じてすでに予測して準備してきた内容が現実化されることにより、むしろ不確実性が解消されたため、すでに計画しておいた内容を実現していき、株主の皆さんの懸念を払しょくさせていくようにいたします。
HYBEの過去17年あまりの歴史の間、“変化”は常によりよい結果を生み出すためのっ動力でした。そしていつもその変化を土台に成長してきました。今までそうしてきたように、現実に安住せず、適当に妥協せず、躊躇なく前に進む姿勢でHYBEの未来を作っていきます。誰も歩んでいない道なので試行錯誤もあるでしょうが、HYBEは次の跳躍のための素晴らしい計画を持っており、これを実行に移しています。今まで変わらず応援してくださった投資家の方々にもHYBEの力強い跳躍を見守ってくださり、共にしていただけるとありがたいです。
WOW!Korea提供