10月19日に日本デビューが決まった6人組ガールズグループIVE がステージに登場すると、会場はファンの待望感と期待感に満ち溢れた。会場に華やかなサウンドが響くと「After Like」のステージが始まる。ディープハウスをベースとしたリズムにスピード感あふれるストリングスサウンドが広がるなか、パワフルなラップと優雅で繊細なボーカルで聴くものの耳と心を虜にする。歌い終えて自己紹介を終えると、リズは「今の気持ちは、『♪たぶん夢のようだけど きっと夢じゃない』」と「After Like」のフレーズを歌って表現。レイは「皆さんに会えると思うと嬉しくて、皆さんからいただいた応援は幸せな思い出として心に残ると思います。皆さんもぜひ私たちのステージを通して笑顔いっぱい、幸せいっぱいになってください」とにっこり。会場があたたかい雰囲気に包まれると、IVEのデビュー曲「ELEVEN」を披露。恋に落ちた少女の気持ちが幻想的な色に染まっていく姿を、エキゾチックなメロディにのせて魅惑的な声で歌い、華やかでダイナミックなパフォーマンスを見せた。
グローバルボーイズグループJO1は、センターステージ下から11人が揃って登場し、その姿に会場からは思わず歓声が漏れる。まずは10月12日にリリースされた新曲「SuperCali」の韓国語バージョンから。「Supercalifragilisticexpialidocious」と呪文を唱えて始まるこの曲は、JO1のこれからの成長を誓い、身体の隅々の細胞まで情熱を燃やすという信念が込められた曲。複雑な動きをエレガント&ダイナミックなダンスで表現すると、その息を呑むようなパフォーマンスに惹き込まれていく。“エンディング妖精”としてスクリーンにメンバーの顔がアップにされると、会場からは歓喜の声が沸き起こった。
「盛り上がっていますか? こんにちはJO1です!」と元気よくあいさつし、「盛り上がっている方は頭の上でパクス(拍手)をお願いします!」と投げかけると会場からは大きな拍手が沸き起こった。メンバーの自己紹介では、韓国語で挨拶するメンバーも。河野純喜は「イルボネワジュショソカムサムニダ(日本に来てくれてありがとう)」と感謝の気持ちを伝え、木全翔也は「アンニョンハシンギョ(こんにちは)」と釜山の方言で挨拶し、サトゥリ(方言)マスターをアピールした。用意したステージはまだまだ続くと、大平祥生が「ニューシングル『MIDNIGHT SUN』からまだ披露したことのない曲を披露したいと思います。盛り上がる準備はできていますか? それでは聞いてください…『Rose』 」と紹介をすると、悲鳴のような歓声が沸き起こった。機械的な強烈なビートにのせて力強くセクシーに繰り広げる。「すべての時間が止まる 目が離せないシーンの中」とある歌詞のように、MCでのほんわかとしたイメージとは違ったカリスマあふれるステージに、一時も目が離せない。
そして最後は、さまざまな苦難を乗り越えて挑戦してきた道の果てで気付く仲間との絆を歌った「
With Us」のステージへ。メンバーは、センターステージから広がる花道まで広がり、ファンに手を振りながら優しい歌声を響かせた。
ブラックの衣装に包まれたfromis_9がステージに登場すると、顔を覆う振りから始まる「Rewind」を披露。幻想的なシンセサウンドと力強いビートにのせてエレガント&ダイナミックにパフォーマンスした。1曲目ではクールな表情を見せていた彼女たちだが、MCでは花が咲いたような明るい笑顔であいさつ。3年ぶりのKCONの開催についてジホンは「日本のファンに会えてとても幸せです」と日本語を交えながら伝えると、会場も幸せモード。あたたかい雰囲気のまま、2曲目の「Airplane Mode」を伸びやかな歌声で歌い、リズミカルな曲「LOVE BOMB-JP ver.-」では愛する人に会ったときのドキドキする感情を弾むように歌い、明るく軽快に披露。さまざまな表情を見せ、会場を盛り上げた。
ステージにゆっくりとスモークが覆うと、この日の最後を飾るTOMORROW X TOGETHERのステージへ。緊張感高まるストリングスサウンドが流れると、センターステージと、そこからエックスに広がる花道の先端からメンバーの姿がゆっくり現れた。5人がセンターステージに集まると、はかなげに響くピアノのサウンドから始まる「Opening Sequence」を披露。切なさを感じさせる鋭い視線を送りながら繊細でダイナミックなダンスパフォーマンスを繰り広げ、その圧巻のステージに会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。
迫力あるステージを終えると、「ONE! DREAM!アンニョンハセヨ(こんばんは)、TOMORROW X TOGETHERです!」と元気よくあいさつ。スビンは「みなさんに早く会いたくて、この時間をずっと待っていました」と心境を伝えた。続けてヨンジュンが「一緒に楽しめる企画を用意しましたが、どんなコーナーかみんなで叫んでみましょう!」と投げかけると、ファンからのリクエストに応える「KCON Make a wish」のコーナーへ。はじめの願いは、ボムギュが「I’m proud of you」と言ってほっぺの横にハートを作りキュートな笑顔を披露。続けてボムギュがスビンの名前と「お姫様抱っこをする」という願いをボックスから引くと、誰を抱えるのかをじゃんけんで決めることに。日本語で「じゃんけんぽん!」と言って決めると、ヨンジュンが選ばれ、リクエスト披露までのカウントダウンが始まる。カウントに合わせてスビンがヨンジュンをお姫様抱っこしてみせると、そのワイルドな抱え方に、ファンを大いに喜ばせた。
願いを叶えるコーナーを終えてからは、絆がテーマとなった曲「Ito」、ヨンジュンとヒュニンカイが曲作りに参加した「君じゃない誰かの愛し方」の日本オリジナル曲を披露。甘く、繊細な声を会場に響かせ、ファンを心地良い陶酔感へと誘った。
スビンが「僕たちのステージはまだ終わっていないんですよね」とファンの期待を高まらせ、テヒョンが「次の曲は『0X1』です」と伝えると、会場からは歓喜の声と拍手が起きた。そして、力強いドラムサウンドが響くと「0X1=LOVESONG(I Know I Love You)」のステージへ。荒々しくも繊細なボーカルとエネルギッシュでエモーショナルな感情が表現されたダンスパフォーマンスに、会場を照らすペンライトも激しく揺れる。情熱的なステージが終わると、会場からは大きな拍手が送られた。
この日は、ATBO、DKZ、KQ Fellaz2がNCT127の「英雄;Kick It」のコラボステージをエネルギッシュに、fromis_9はリレーチャレンジとしてTWICEの「Alcohol Free」を華やかに披露した。また、Dream Stageでは、午前中にパフォーマンス大会が行われ、合格したダンサーたちがIVEと共に夢のステージを披露。KCONならではのスペシャルステージで会場を盛り上げた。
取材:Korepo(KOREAREPORT.INC)