故ク・ハラさんの遺族側、元恋人が慰謝料支給の判決後も慎重な姿勢…代理人側「法では実母も相続者と認められる」


歌手故ク・ハラさん(KARA)を暴行・脅迫した疑いで有罪を確定された元恋人チェ・ジョンボム氏に対して、遺族に慰謝料を支給せよという裁判所の判決が出たなか、遺族側が立場を伝えた。

12日、ク・ハラさんの遺族側の法律代理人・法務法人エスのノ・ジョンウォン弁護士は、情報サイトEdaily(イーデイリー)に、「(判決後)遺族の方々が言葉に慎重だ。この部分については私が心境を代弁することは難しい」と明らかにした。

さらに彼は「通例上、不法行為で人が死亡した時、最大1億ウォン(約1,000万円)の慰謝料を認めている」とし、「今回の訴訟でク・ハラさんの遺族は法廷最高水準の慰謝料を受けた」と伝えた。

それとともに「ただ今回の訴訟はク・ハラさんを捨てた実母を除いた遺族たちが訴訟を提起したが、法では母親も相続者と認められるためにその持分を控除し7,800万ウォン(約800万円)を支給されることになった」と説明した。

最後に彼は「残念な状況がある場合、制度的に慰謝料の上限額を長期的に増やさなければならないのではないかと考えている」と自身の意見を示した。

12日、法曹界によると、ソウル北部地裁民事9単独のパク・ミン判事は、ク・ハラさんの遺族がチェ・ジョンボム氏を相手に出した損害賠償請求訴訟で、「チェ氏は遺族に計7,800万ウォンを支給せよ」と最近原告の一部勝訴判決した。

チェ・ジョンボム氏はク・ハラさんに打撲傷を負わせ脅迫した疑いで裁判に引き渡され、2020年10月に最高裁で懲役1年を確定されたことがある。ただ不法撮影の疑いについては有罪と認められなかった。

その後、ク・ハラさんの遺族はチェ・ジョンボム氏が2審で実刑を言い渡され、法廷拘束された2020年7月、「チェ・ジョンボムの脅迫と強要行為などでク氏は深刻な精神的苦痛に見舞われ、結局自殺に至った」と、彼を相手に計1億ウォンの慰謝料訴訟を提起した。

その後裁判部はチェ・ジョンボム氏の脅迫など不法行為がク・ハラさんに大きな精神的苦痛を与え、結局極端な選択(自死)につながったと判断した。また裁判部は「チェ・ジョンボムの不法行為によりク・ハラさんが死亡したことで、ク・ハラさんの家族である原告にも相当な精神的苦痛を及ぼした」とし、「ク・ハラさんと原告が被った精神的損害を賠償する責任がある」と判示した。

WOW!Korea提供

2022.10.12