俳優アン・ボヒョンが、9月17日(土)埼玉・ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールAにて、「『軍検事ドーベルマン』試写会&アン・ボヒョン スペシャルトークイベント」を開催した。
アン・ボヒョンは、ドラマ「梨泰院クラス」の悪役で注目を集め、その後「マイネーム:偽りと復讐」や「ユミの細胞たち」などのヒット作に出演、様々な顔を演じ分けるカメレオン俳優だ。そして本作で初主演を務めている。日本にはプライベートや映画の撮影で訪問したことはあったが、プロモーションでの来日は今回が初めて。イベントに抽選で当たった400名のファンと楽しい時間を過ごした。
試写会が終わり、トークイベントの時間になると、会場にはドラマの緊張感を高めるOST「ドーベルマン」が流れ、観客の期待感を煽る。そして、白のセットアップを着たアン・ボヒョンが登場した瞬間、会場は黄色い歓声に包まれた。柔らかな笑顔で客席に手を振りながら「こんにちは」と日本語であいさつした彼は、「ファンミーティングでもなく、ドラマのプロモーションで来ることになり、初めて日本のファンに会うことになりました。実は、あまり多くの方が来ないのではないかと心配していたのですが、客席を埋め尽くしてくれてありがとうございます」と笑顔を見せた。
「軍検事ドーベルマン」は、韓国初の“軍検事”、“軍法廷”を題材にしたもの。検事と軍人の間を綱渡りする“軍検事”にスポットライトを当て、上意下達の軍の世界で、階級を越えて、ド・ベマンとチャ・ウインが悪を裁いていく過程を描いた痛快アクションドラマ。役を引き受けた理由について聞かれると「監督さんが作家さんとこの作品を作ることになったときに、ドーベルマンということで僕の顔が浮かんだそうです。ありがたいことにキャラクターの提案を受け、僕自身も挑戦したいと思いました。かっこいい軍服を着て、『太陽の末裔』以降の軍隊ものの作品にまた出演してみるのも良いと思いました。実際に軍隊にも行ってきましたし、男らしい姿を見せるのはどうだろうかと思いこの役を演じてみることにしました」と話した。
本作は痛快なアクションシーンも見どころのひとつ。大勢の敵を相手に1人で立ち向かうシーンについては、「このドラマの武術監督さんは、以前にもご一緒した方だったので、僕の長所短所を知っていて、とてもやりやすかったです。僕は身長が高いのでスタントマンの代役を探すのが大変なのですが、僕自身もアクションが好きですし、こなせると思ったので楽しく撮影しました。撮影中、怪我がまったくなかったわけではありませんが、大きな怪我をすることなく楽しみながら撮影しました。素晴らしいアクションシーンが出来上がって良かったです」と当時を振り返った。
アン・ボヒョンはモデルとしてデビューしてから俳優に転身しているが、中学時代からボクシングをはじめ、高校生ではアマチュアボクシングの選手として活躍。釜山広域市の代表選手として全国大会で金メダルを取るほどの実力の持ち主としても知られている。そんな経歴もあり、ボクシングの経験がアクションシーンにも活かされている。彼は「アクションというと足蹴りがあったり、投げ倒すシーンがあったりしますが、やはり僕がボクシングをやっていたこともあり、拳を使うことが多かったと思います。あるときには武術監督に『君がやりたいようにやってみて』と任せられることもありました」と撮影エピソードを語った。
ド・ベマンの復讐相手である女性師団長ノ・ファヨンとのシーンについては、「ノ・ファヨンを演じたのはオ・ヨンスさんという先輩俳優なのですが、とても美しくて悪役には合わないというイメージの方です。ですので、彼女自身も挑戦であり、この役を演じるために練習もして悩んでいるともおっしゃっていました。だからこそかっこいい女性将軍を演じることができたのだと思います。実際は優しい方なので、あのような演技を上手くこなしていることに驚きました。このシーンも悩んだシーンなのですが、綺麗にできていて強烈なシーンとして出来上がっていて、好きなシーンの中のひとつです」と伝えた。
(2ページに続く)