これまで数年、家族を1人2人と見送り、僕は数百回、数千回天を恨みました。いっそ僕を最初に連れて行ってくれないか、どうして僕だけを一人にさせたのか…悪い考えもしました。しかしそう出来なかったのは、僕の人生も重要ですが、先に旅立った家族たちに対するプライドや名誉を、僕が耐えて守りたい気持ちがあったからです。残った力を振り絞っています。しかし愛する人を胸に置いておくことは、絶対に簡単ではありません。
なので精神安定剤に依存し、今は安定剤がないと憂鬱(ゆううつ)になるしかない弱い人間になりました…どこかで見守っている家族を考え、また力を出して笑おうとして、楽しもうとしてじたばたして生きてきました。
しかし気がついたら「麻薬俳優」と呼ばれる人になりました。
僕は絶対に麻薬をしていません。
麻薬俳優という汚名は俳優の前に一人の人間としても、とても耐えられない汚点となります。僕は僕と関連する誤解を解き、僕の名誉を回復するために最善を尽くします。今後の警察の調査に真摯(しんし)に臨み、根拠のない虚偽事実に対しても強硬に対処します。
そしてこれから精神安定剤がなくとも、明るい姿を見せられるよう努力します。
特に、僕にとってとても大事だったドラマ「ミス・モンテ・クリスト」で共演した監督をはじめ先生たちや先輩、同僚の俳優たちに申し訳ない気持ちです。7か月間、その方たちは僕が忘れていた家族という単語をもう一度わからせてくれました。
今一度、皆さんにご迷惑をおかけした点、謝罪いたします。
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