映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」(www.jaiho.jp) での『ペパーミント・キャンディー4Kレストア・デジタルリマスター版』の配信を記念して、本作で監督を務めた韓国映画界の巨匠イ・チャンドン監督の特別インタビューを解禁。本作の公開から約20 年以上の時を経て、現在の配信サービスの映画製作への参⼊などで変わりゆく映画業界に対する考えや、『ペパーミント・キャンディ4Kレスト ア・デジタルリマスター版』に関する裏話や次回作についてなど、貴重なインタビューとなっております。また、併せてイ・チャンドン監督による特別コメント映像も解禁となります。
『ペパーミント・キャンディー 4Kレストア・デジタルリマスター版』
(1999年/韓国)【配信期間︓2022年7⽉20⽇〜9⽉17⽇】
韓国で封切られるや⼤絶賛の嵐を巻き起こし、動員50万⼈突破の⼤ヒットを記録。韓国のアカデミー賞である⼤鐘賞で主要5部⾨を独占し、全世界の映画祭で⾼い評価を受ft⽇本にも多くのファンを持つ伝説的傑作。1999年、韓国の⽂化開放後、初となる⽇本・韓国合作映画でもある本作が、製作から20年の時を経て4Kレストア・デジタルリマスター版で蘇る。
【STORY】
1999年、春。40歳のキム・ヨンホは、旧友たちとのピクニックに場違いな恰好で現れる。そこは、20年前に初恋の⼈スニムと訪れた場所だった。仕事も家族もすべてを失い、絶望の淵に⽴たされたヨンホは、線路の上で向かってくる列⾞に向かって「帰りたい︕」と叫ぶ。すると、彼の⼈
⽣が巻き戻されていく。⾃ら崩壊させてしまった妻ホンジャとの⽣活、互いに惹かれ合いながらも結ばれなかったスニムへの愛、兵⼠として遭遇
した「光州事件」…。そして、記憶の旅は⼈⽣のもっとも美しく純粋だった20年前にたどり着く…。
『ペッパーミント・キャンディー』 イ・チャンドン監督インタビュー
配信サービスの参⼊で変わりゆく映画業界̶ イ・チャンドン監督が⽬指す先とは
Q. 『ペパーミント・キャンディー 4Kレストア・デジタルリマスター版』の撮影から約23年の⽉⽇が経ちますが、当時と⽐較して撮りたい作品に対する変化などはありますか︖
『ペパーミント・キャンディー』を撮っていた時も、そして今でも、常に映画を通じ て私が⽣きている世界そして私たちの⼈⽣について問いかftる映画をずっと撮り続ftたいと思っています。それは今でも変わりません。そしてそうした問いかft と共に観客と⼀緒に答えを探していくような、そんな映画を作っていきたいで す。⼈⽣についての問いかftを今でもしています。
Q.近年、配信サービスが映画を製作することが増え、⽇本でもNetflix製作の韓国映画やドラマ、その他の配信サービスだけでしか観られないオリジナル作品が話題となる事が多いです。監督ご⾃⾝は、配信サービスオリジ ナルの映画を撮ることに興味はありますか︖
そうですね。プラットフォームが多様になり、観客が映画を⾒る環境や習慣がと
ても変わったと思います。もしもそうした配信サービスで観客に出会える機会が あれば私もやってみたいとも思いますが、まだ私がやってみたいと思える物語に 出会えていません。いつかそうした機会もあるのではないかと思っています。
Q.「JAIHO」で7⽉にイ・チャンドン監督が製作総指揮を務めた『私の少⼥』、8⽉には製作プロデューサーを 務めた『ファイ 悪魔に育てられた少年』が配信予定です。監督は、製作プロデューサーとしても映画に携わられている事がよくありますが、今後⼀緒に映画を作り上げたい監督もしくは俳優の⽅がいましたら、国内外問わず で教えてください。
将来の可能性にあふれる若⼿の監督たちに映画を作る機会をもっと与えてほしいと思いますし、私が⼒になれる部
分があれば⼒になろうとしています。私が演出をしなくても製作者という⽴場で参加しながら、⼀緒に映画を作りた い若い俳優さん、個性あふれる俳優さんたちと⼀緒に仕事をしたい
と思っています。今は『バーニング 劇場版』で⼀緒にシナリオ作業をしたオ・ジョンミさんと準備している作品を書いて
いるところで、私は製作者として皆さんのお⽬にかかる予定です。
Q .「JAIHO」配信作の中で監督のお気に⼊り作品があれば教えてください。
韓国映画であれば、まだ全然知られていない映画をぜひJAIHOで紹介して頂ftたら嬉しいです。
Q.次回作に関して制作の予定や何か構想などがあれば可能な範囲で教えてください。
今はコロナの影響で映画製作に様々な影響がでています。しかし私も次回作を準備していますし、早く皆さんにお
⽬にかかれたらと思っています。
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