映画「ミナリ」がアメリカのアカデミー賞で6部門の候補にノミネートされた。
15日午後、YouTubeを通じて行われた「第93回アカデミー賞」の最終候補発表では、韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョン監督の演出作「ミナリ」が6部門にノミネートされる底力を見せた。「ミナリ」が最終候補に名を連ねた部門は、最高栄誉である作品賞を含む監督賞、男優主演賞、女優助演賞、脚本賞、音楽賞。
まず同日、ユン・ヨジョンが「ミナリ」で女優助演賞にノミネートされた。ユン・ヨジョンは劇中、幼い孫たちを面倒を見るために韓国からアメリカに渡ったスンジャを演じた。彼女は今回の映画を通じて、これまで海外での演技賞を通算32冠達成した。これにアカデミーの女優助演賞の最終候補にも上るとすでに有力視されていた。何よりユン・ヨジョンは韓国俳優で初のアカデミー演技賞候補に上り、関心が集中している。
ユン・ヨジョンが名を連ねた女優助演賞の候補には、マリア・バカロワ(「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」、グレン・クローズ(「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」)、オリヴィア・コールマン(「ファーザー」)、アマンダ・サイフリッド(「Mank マンク」)といったそうそうたる女優たちも指名された。
ユン・ヨジョンに続き、韓国系アメリカ人俳優のスティーヴン・ユァンは男優主演賞の最終候補にノミネートされた。スティーヴン・ユァンは劇中、父親ジェイコブを演じた。彼はドラマ「ウォーキング・デッド」シリーズで韓国でも名を馳せ、映画「Like a French Film」を通じて韓国映画にも出演し始めた。さらにポン・ジュノ監督の「オクジャ/okja」やイ・チャンドン監督の「バーニング 劇場版」にも出演し、さらに堅固なフィルモグラフィを積んだ。今回は移民者出身のキャラクターに深く共感した演技で好評を博した。
男優主演賞の候補には、「サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ- 」、「マ・レイニーのブラックボトム」の故チャドウィック・ボーズマンさん、「ファーザー」のアンソニー・ホプキンス、「Mank マンク」のゲイリー・オールドマンがスティーヴン・ユァンと賞を巡って争う。
リー・アイザック・チョン監督は監督賞の候補に指名された。彼はアメリカのアーカンソー出まれで、イェール大学で生態学を先行した後、映画に専攻を変え、ユタ大学でMFAを取得した。アフリカのルワンダで撮影したデビュー作「Munyurangabo(ムニュランガボ)」(2007)がカンヌ国際映画祭のある視点部門に招待され関心を集めた。その後「Lucky Life」(2010)、「Abigail Harm」(2012)などを演出した。「ミナリ」がアメリカ有数の映画際と授賞式で注目され、彼の演出力も好評を博した。
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