パク・ウンビン扮する「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」が投げかけたメッセージ…視聴者はなぜ熱狂するのか

ENAドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のウ・ヨンウに対する関心がドラマで終わるのではなく、自閉症に対する認識が変わる機会になればいいと思います。(ナサレ大学幼児特殊教育科のキム・ビョンゴン教授)
自閉スペクトラム症を持つ弁護士の話を盛り込んだENAドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」が熱い反響を引き起こしている。あたたかいストーリーと繊細な演出、俳優たちの優れた演技はもちろん、自閉スペクトラム症を現実的だが愛らしく描き出した部分がヒーリングドラマだという好評を引き出し、成功の原動力になっている。
ドラマの基本は台本、演出、演技だ。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」はそのすべてがしっかり備わったドラマだと評価されている。

演出・台本・演技に加えてメッセージまで

ドラマの完成度という面で「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の最も基本となる力は台本だ。このドラマは法廷ドラマだが、事件自体よりは自閉スペクトラム症の弁護士ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)が事件を解決していく過程に焦点を合わせている。劇中のウ・ヨンウは、自閉症スペクトラム障害を持っているが、助けが必要な存在としてや固定化されたイメージには描かれていない。ウ・ヨンウ自身が持つ能力で社会に適応していく姿が描かれるという点で、他の自閉症をテーマとした作品とは差別性を帯びている。

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2022.07.12