BTS(防弾少年団)兵役特例、議論の中で賛否両論…国会通過如何がカギ

 

BTSが全世界的に例のない人気を享受したことで得られる経済誘発効果は多大だというのは事実だ。ソン・イルジョン議員によると、国家代表選手がオリンピックで金メダルを取ると約2590億ウォン(約260億円)程度の経済誘発効果が出るが、アメリカのビルボードで1位になると約1兆7000億ウォン(約1700億円)の経済誘発効果がある状況だ。このような点を考慮すると、BTSのように全世界的に人気を集め、国威の発揚に寄与する大衆文化芸術人に兵役特例を与えることは一理があるともいえる。


ただし、「兵役」という問題はかなり敏感だ。個人の利益のためにする芸術活動が兵役特例につながるのは正しいことではないという指摘がある。また、大衆文化芸術人の場合、明確な特例基準を定めることも容易ではないため、公平性の問題も出てくる。兵役と直接的な関連がある国民の間でも大きな支持を引き出しているかについても疑問が残る。


ソン・イルジョン議員は最近、MBCラジオ「キム・ジョンベの視線集中」に出演し、4月の法案通過の可能性について「いろいろな状況を見なければならないが、政府側ではできるだけ早く処理してほしいという意向があった。この法は、ある特定政党の問題ではなく、公平と国益に関わる問題であるため、与野党はそんなに意見の差があるようには思えない」として、4月中に処理される可能性が高いと示唆した。
兵役法改正案が通過しなければBTSの最年長であるジンは、来年は軍入隊をしなければならない状況となる。相変わらず大衆の賛否両論が続く中、今回の兵役法改正案がどのような結論を下すことになるのか、国民の視線が集められている。

2022.04.14