「2021 MBC演技大賞」が今日(30日)、年末の地上波3社の演技大賞授賞式の最初の門を開ける。「MBC演技大賞」は、しばらくドラマの全般的な視聴率不振と話題性低迷のためにKBSやSBSなど他の地上波放送社の演技大賞に比べて多くの注目を集めることができなかった。しかし、今年は版図が完全に変わった。創設60周年を記念して今年初めて新設された金土ドラマが次々と視聴率を上昇させて人気を得ながら大賞争いが激しくなる見通しだ。特に「2017 KBS演技大賞」で「キム課長とソ理事」で共演して「ベストカップル賞」を受賞したナムグン・ミンとジュノが、4年ぶりに「2021 MBC演技大賞」で大賞候補のライバルとして出会って注目を集めている。今年MBCが初めて披露した金土ドラマ「黒い太陽」と「赤い袖先」の主人公であり、それぞれ活躍したふたりのうち誰が大賞の主人公になるかに関心が集められている。
MBCドラマ金土ドラマ新設で再跳躍
「2021 MBC演技大賞」は30日午後8時40分から放送人キム・ソンジュのMCで行われる。今年は苦戦してきたMBCドラマが「金土ドラマ」を足場に再跳躍した1年だった。最近2~3年、MBCドラマはケーブル、終編ドラマの躍進、OTT(オンライン動画ストリーミングサービス)コンテンツの急浮上に押されて光を見ることができなかった。放送されたドラマのほとんどが1~3%台の低い視聴率に苦しんだうえ、10%を超えたヒット作を全く排出できず「廃止論」まで浮上した状況だった。これは他のOTT、放送会社に比べて不十分な制作費の予算も原因のひとつだった。MBCは危機を乗り越えるために「選択と集中」を選んだ。ドラマ数を減らす代わりに作品性や実験精神の高い多様なドラマを披露して差別化を図った。
下半期に初めて新設した「金土ドラマ」の登場のおかげでMBCの地位は変わり始めた。金土ドラマの先頭として第一歩を踏み出したスパイアクションブロックバスター「黒い太陽」と後続作の時代劇「赤い袖先」が次々と高い視聴率を獲得して注目された。両ドラマは5%台達成も難しかったMBCドラマに初めて2桁の視聴率を与えた。放送視聴率はもちろんOTTでも話題を集め、両ドラマの主人公であるナムグン・ミンとジュノが今年の「MBC演技大賞」の強力な大賞候補に浮上した。
(2ページに続く)