
「最も良い時に、最も美しい日々の中で自ら歩み去ることが、私に残された最後のプライドであり、感謝の形だと考えた。」
歌手イム・ジェボムが電撃的に引退を発表した。ことし5月まで行うデビュー40周年全国ツアーコンサートが、最後の公演となる。
イム・ジェボムは4日、公式YouTubeチャンネルに手紙形式の動画を公開し、引退を正式に表明した。
この動画で、同氏は「この文章を載せるまで長い間ためらった。言葉にしようとすると喉が詰まり、皆様を見つめて伝える勇気が出ず、最後の瞬間にこのように文章で先にあいさつする」と語り始めた。
続けて「ステージに立てば未だ心臓は熱いが、その熱さだけでは全てを抱えきれないほど、私が持つものが一つずつ手から離れていくことを認めなければならなかった」とし、「長い間悩んだ。今回の40周年ツアーを最後に、ステージから退こうと思う」と述べた。
イム・ジェボムは「私にとっても、皆様にとっても、容易ではない決断だということはよく分かっている」としながら、「だからこそ、さらに申し訳なく、そしてさらに感謝する。皆様は私の歌の始まりであり、私が耐えられた理由だった」とファンに感謝の意を伝えた。さらに「この選択が、私が歩んだ全ての時間を曖昧にしたり、誰にも心残りだけを残す別れにならないことを心から願う」と付け加えた。

イム・ジェボムは1986年、バンド「SINAWE」の1集に参加し、歌謡界にデビューした。1991年にソロ歌手に転向してからは、「君のために」「飛翔」「告解(コヘ)」「この夜が過ぎれば」「愛より深い傷」など、特有のハスキーな歌声と爆発的な歌唱力が際立つ曲で愛された。
イム・ジェボムは2015年にデビュー30周年記念アルバムを発表した後、新曲を出さなかったが、2022年に7枚目のフルアルバム「Seven,」をリリースし、7年ぶりに歌謡界に復帰した。ブランク期間中、イム・ジェボムは2017年と2020年にそれぞれ、がんで闘病していた妻と父親を天国へ見送る悲しみを経験した。昨年は新曲「挨拶」と「君が来る時間」を発表した。
引退公演となる40周年全国ツアーコンサート「私はイム・ジェボムだ」は、昨年11月に幕を開け、テグ(大邱)とインチョン(仁川)での公演を終えている。ツアーはことし5月までソウル、プサン(釜山)、スウォン(水原)、コヤン(高陽)、クァンジュ(光州)などで続ける予定だ。
イム・ジェボムは「残りのステージで、私が持つ全てを皆様に捧げる」と述べ、「その旅路を何とか私なりに、静かだが真心を込めて最後まで終えたい」と伝えた。
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