麻薬使用の疑いで立件された韓国俳優イ・ソンギュン(48)がドラマ「ペイバック～金と権力～」で1話当たり2億ウォン（約2200万円）の出演料を受け取っていたことが分かった。

24日、国会文化体育観光委員会委員長である「共に民主党」のイ・サンホン議員が韓国放送演技者労働組合と韓国放送実演者権利協会から提出された「演技者賃金制度実態調査および改善方案研究」報告書によれば、この2年間に放送された9編のドラマの中で主演と端役の出演料格差が最も大きいドラマはSBS「ペイバック～金と権力～」だった。

該当ドラマの主演を引き受けた俳優のイ・ソンギュンは1話当たり2億ウォン（約2200万円）を受け取り、端役演技者は1話当たり10万ウォン（1万1千円）を受け取ったことが分かった。

SBS「わずか1000ウォンの弁護士」もやはり俳優ナムグン・ミンが1話当たり1億6000万ウォン（約1780万円）を受け取り、端役演技者の最低出演料は1話当たり20万ウォン（約2万2千円）にとどまり800倍の格差があった。JTBC「スノードロップ」は主演が1億1000万ウォン（約1200万円）、端役が15万ウォン（約1万6千円）と733倍、MBC「ゴールデンスプーン」は主演が7000万ウォン（約780万円）、端役が10万ウォン（約1万1千円）で700倍の格差を見せた。

ドラマ制作現場で適用される最低出演料は1話当たり20万~30万ウォン（約2万2千円～3万3千円）が最も多かった。一話の放送分を撮影するのに平均2.63日がかかり、一日の撮影で演技者の平均労働時間は待機時間3.88時間を含め9.99時間だった。

出演料契約が労働時間や条件を定めずに1話当たりの出演料だけを支給する「まとめ契約」でなされる慣行のために出演料が低い端役俳優は衣装費などの経費を除けば実質受け取り額が最低賃金にも達しない場合もあることが分かった。

これに対してイ・サンホン議員は「出演料下限ラインを設定し、演技者に最小限の基準と補償を付与する方向に上方標準化を図らなければならない」とし、「劣悪な出演料で生計を脅かされる端役演技者の労働権と生存権を保護するために制度的議論がなされなければならない」と強調した。

WOW!Korea提供