©️STARTSHIP ENTERTAINMENT / AMUSE 撮影:田中聖太郎
IVE、日本で初めての単独ファンコンサートで日本のDIVE(IVEファンの名称)に感激
「昨年も来た会場に、今日はDIVEだけがいる場で公演できてうれしいです!」
IVEが日本で初めての単独“ファンコンサート”、『IVE THE FIRST FAN CONCERT “The Prom Queens” IN JAPAN』を2月18日・19日に横浜・ぴあアリーナMM、23日・24日に神戸・ワールド記念ホールで開催した。
横浜と神戸で、全4日間8公演開催されたツアー。初日となる2月18日、会場をぎっしり埋めたDIVE(IVEファンの名称)が待つ中、スクリーンに映る大きな門が開くとIVEのシルエットが見える。今回のファンコンは、タイトルにもあるように“プロムクイーン”がテーマ。メンバーもそれぞれ可愛い制服のような衣装でステージに登場し、ゆっくりと前へ歩み始めると、それだけで会場は歓声に包まれた。1曲目の「After LIKE」からすでにクライマックスのような盛り上がりを見せ、続く「Take It」では猫のようにキュートな振り付けでDIVEを魅了。序盤の2曲で確かな歌唱力と圧倒的なパフォーマンス、そして何より、この6人が日本のステージに立っているという感動が湧き上がる。
「まずは2023 IVE初のファンコンサート“The Prom Queens”にお越しのDIVEのみなさん、ようこそー!」とユジンが元気いっぱいに叫ぶと、メンバーも次々に自己紹介。韓国語で秋を意味する名前を持つガウルは、「みなさん、秋ちゃんでーす」と日本語で挨拶し、日本のDIVEは大感激。実は昨年、『THE STAR NEXT STAGE』というイベントで同じぴあアリーナMMのステージに立っているIVE。しかし単独コンサートは初めてということで、「今日はこうして私たちIVEとDIVEだけの空間で舞台をすることができて、本当に幸せです」とレイが言うと、「こうやってDIVEでいっぱいの会場を見ると本当にうれしいですし、幸せです」とガウルもしみじみ。そして今回の公演ではついに声出しが解禁になったことを受けて、「このファンコンはDIVEのためだけの時間なので、みなさんの応援とリアクションでこの時間が完成するって、ご存知ですよね?」というイソの言葉に、客席からは大きな歓声が飛んだ。
重低音のビートとウォニョンの低音ボーカルで始まる「My Satisfaction」はインパクト大。迫力あるパフォーマンスで場内を圧倒したかと思えば、ユジンの突き抜けるハイトーンとラップが交差する「ROYAL」ではセンターステージに歩を進め、DIVEとの距離をぐっと縮めてくる。
迫力あるステージのあとは、ファンコンならではのお楽しみコーナーも。MCに古家正亨さんを迎えたクイズコーナー「アイティン! ゴールデンベル」では、ガウル&ユジンの<お姉ちゃんチーム>、レイ&ウォニョンの<お姫様チーム>、リズ&イソの<にゃんにゃんチーム>に分かれて、 “プロムクイーン”の座を賭けて様々な科目にまつわるクイズに答えることに。レイが楽屋でやっている運動の名前は? という質問にはユジンが「シュリンプ?」と答えて、大正解。レイいわく「エビ運動は、楽屋で横になっている時に思いついたんです。面倒くさい時に横になりながら運動したいなと思ってエビ運動を始めました」だそう。リズが日本で毎日食べて・飲んでいるものは? という質問にはレイが「緑茶!」と即答。「私のお母さんがリズちゃんに緑茶をたくさん送ったんですよ」とレイが言うと、リズは「(飲んでいるお茶の)名前はわからないんですけど、600ミリリットルのペットボトルのお茶です」と飲んでいるお茶のヒントを話してくれた。
ユジンが1年前に動画で話した座右の銘は?という質問では今まで答えそびれていた<にゃんにゃんチーム>がついに挙手。「『過ぎたことは後悔するな』ですか?」とリズが答えると、「それは私の(座右の銘)です!」とウォニョンがやさしくツッコミ、会場は「可愛い!」の声に包まれた。ユジンいわく「冗談半分、本気半分で言いました」とヒントを出すと、ガウルが「私がチャン(最高)だ!」と答えて、正解。ユジンいわく「これは座右の銘というわけではないんですけど、すごく緊張している時に自分に言い聞かせている言葉」だそう。
コーナーの最後にはメンバーがそれぞれの特技を次々と披露し、リズが手でオカリナを吹く真似をしようとしてなかなかできず、「コンディションがいいと上手なんですけど」とレイがフォローすると、「コンディションはいいんですけど、オカリナの調子がちょっと…」とリズ。ユジンのカラオケエコーはMCの古家さんもびっくりするほど本格的なエコーを自声で効かせ、ウォニョンは「萌え萌えキュン♡」で会場のDIVEをノックアウト。ガウルはなまけもののモノマネで腕をゆっくり動かすと、それを見ながらユジンが「私、これ好き!」とうれしそうにしていた。
「みなさんにお見せしたくて準備したスペシャルステージです」というガウルの言葉どおり、この後はファンコンのためにIVEが用意してくれた特別なステージ。カーリー・レイ・ジェプセンの「Everywhere You Look」カバーに始まり、ガウル&イソはマニッシュなスーツを颯爽と着こなし、先輩MONSTA Xの「Love Killa」を力強く、かつスマートにパフォーマンス。ユジン&リズは少女時代・テヨンのソロ曲「Gravity」で、会場の雰囲気を一新。大きなミラーボールがきらめくステージで、ベージュピンクのオーガンジードレスをまとった2人の美しい声も会場中に広がっていく。そんなしっとりとしたムードを吹き飛ばすように、最後はウォニョン&レイがブラックにホットピンクをポイントに置いた衣装で元気よく登場。リフレインされる「I’d wanna be me too」が耳に残るメーガン・トレイナーの「Me Too」で会場に旋風を巻き起こした。
ユニット・ステージについて、イソは「もともとMONSTA X先輩の曲をカバーした短い動画があったのですが、DIVEのみなさんからフルバージョンを見てみたいという声があったので、今回ガウルお姉さんと一緒に準備してみました」とにっこり。ガウルも、「初めは男性の先輩の曲をカバーするということで難しいと思っていたのですが、本当に練習を“ガンバリ”して、うまくできたと思うのでうれしいです」と自分たちのステージに自信を覗かせた。“ボーカル・クイーン”と称された2人は、選曲の理由について「普段からテヨン先輩の曲をよく聴いたり歌ったりしているのですが、特にこの『Gravity』の歌詞はDIVEのみなさんに伝えたいと思ったので、この曲に決めました」とリズ。ユジンは「今日この会場で歌をうたいながらみなさんを見て、本当に幸せだな、この曲を選んでよかったなと思いました」とあらためて感じたそう。最後に強烈な印象を残した2人は「2人ともこの曲が大好きなので、ぜひDIVEのみなさんにステージでお見せしたいと思ってレイちゃんと2人で用意しました」とウォニョン。レイも「DIVEも真似できるようにポイントダンスを作ったので、みんなぜひ真似してください」と、振り付けも紹介してくれた。
(2ページに続く)