日曜夜の地上波バラエティ枠で、MBCの新番組「道袍の裾なびかせながら」が7月10日にスタートした。
出演は歌手キム・ジョングク、俳優チ・ヒョヌ、モデル兼俳優チュ・ウジェ、俳優ノ・サンヒョン、2022北京冬季オリンピックショートトラック金メダリストのファン・デホンの5人。韓国文化を広めるため、デンマークに向かった彼らが、韓国の美が詰まったK-アイテムを売りながら旅をし、ヒーリングもするという内容の旅バラエティだ。
放送時間は午後6時半から。これまでこの時間に放送されていた「覆面歌王」を午後5時からに繰り上げ、編成されたのだが、初回視聴率は3.4%(ニールセンコリア調べ、全国基準)という結果だった。この日の地上波裏番組をみると、KBS第2の「1泊2日シーズン4」が9.1%でトップ。次いで、SBSの「イ・スンギのチプサブイルチェ~師匠に弟子入り」(以下、「チプサブイルチェ」)が5.2%で2位に浮上し、「道袍の裾なびかせながら」は3位スタートとなった。
先週までは、この時間帯は不動の1位を誇る「1泊2日シーズン4」に次いで「覆面歌王」、「チプサブイルチェ」という順だったので、「チプサブイルチェ」が万年3位を脱出したということになる。「チプサブイルチェ」は先週から「NCT」ドヨンを新メンバーに迎え、新体制になったので、それも影響したのかは分からないが、先週の4.3%から5.2%へと上昇し、結果的にMBCが新番組をスタートさせたことによって、恩恵を受けたのは「チプサブイルチェ」だった。
では、そもそもなぜ、まずまず好調だった「覆面歌王」の枠に新番組を編成したのか。「覆面歌王」を動かさず、午後5時からに「道袍の裾なびかせながら」を編成することはできなかったのか。キーマンはキム・ジョングクだ。この日曜午後5時からの枠では、キム・ジョングクが出演しているSBSの「ランニングマン」が放送中なのだ。つまり、キム・ジョングクの丸かぶりを避けたということなのだろう。
ちなみに、この日の午後5時枠もKBS第2の「社長の耳はロバの耳」が5.9%でトップ。次いで、SBSの「ランニングマン」が3.9%で2位となり、3位は「覆面歌王」で2.7%という結果。「覆面歌王」は先週の4.7%から2ポイントも下げ、MBCは続けて放送されるこの2番組が共倒れしたということになる。MBCは編成を変えてまで、キム・ジョングクを起用し、新番組を投入してきただけに、この初回の結果はかなり物足りないと言えるだろう。
初回放送の内容は、5人の初対面の模様や、デンマークに入国する様子が公開されたが、キム・ジョングクはスケジュールの都合で、メンバーたちとは別に、後から合流することに。メンバーたちを車で空港まで送っていくところまでの出番となった。
その後、空港からデンマークに向かったメンバーたちだが、やはりここでも問題発生。航空券が上手くとれず、チュ・ウジェのチケットをとったところで、その飛行機の航空券が完売してしまったとかで、チュ・ウジュが一人で先に入国し、残り3人が後から追いかけるという、初回からバラバラに分かれて、デンマーク入りをするというドタバタだった。
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