貞明公主は1603年に14代王・宣祖(ソンジョ)の娘として生まれた。母は、宣祖の二番目の正室だった仁穆(インモク)王后である。51歳にして初めて公主(王の正室から生まれた王女)を得た宣祖は、貞明公主をとても可愛がった。 辛い軟禁生活 宣祖の後を継いで15代王に即位したのは、貞明公主の異…
過去20年間、韓国時代劇は制作面で大いに発展してきました。その中で、制作の流れを見ていると、4つの大きな潮流がありました。それを順番に見ていきましょう。 長編大作の時期 1つ目の潮流は、1990年代後半から2000年にかけて生まれた『龍の涙』『王と妃』『女人天下』などの長編大作です。こ…
韓国での放送時は『獄中花』という題名だったイ・ビョンフン監督の作品が、NHK・BSプレミアムでの放送では『オクニョ 運命の女(ひと)』というタイトルになった。このドラマに登場する文定(ムンジョン)王后は、実在の人物として朝鮮王朝随一と言えるほどの悪女だった。 王族最長老の代理政治 1545年、仁宗(…
NHK・BSプレミアムで放送の『オクニョ 運命の女(ひと)』。16世紀なかばの朝鮮王朝が描かれるが、このドラマの鍵を握る人物が文定(ムンジョン)王后である。この女性は、いったい何者なのか。 中宗の正室 『オクニョ 運命の女(ひと)』は「韓国時代劇の巨匠」と言われるイ・ビョンフン監督の作品である(韓国…
光海君(クァンヘグン)に代わって王となった仁祖ですが、特別な政策を持っていたわけではありません。あくまでも、弟を殺されたという私憤と、王になりたいという野望でクーデターを起こしたのです。 統治者としての評価 実際に王になってみると、仁祖は統治者として不適格な面も出てきます。そのあたりは、韓国時代劇『…
王位をめざす綾陽君(ヌンヤングン)は、西人派(ソインパ)の有力な武官たちを仲間に引き入れて、虎視眈々とクーデターを起こす機会を狙っていました。彼らにとって心強かったのは、都の城門を守る兵士たちを仲間に引き入れることができたことです。 油断していた光海君 クーデター軍は、最初は1千人にも満たないほど兵…
韓国時代劇『華政(ファジョン)』で策士として特別な存在感を見せているキム・ジャジョム(金自点)。演じているのは、数々の名作ですばらしい演技を見せてきた名優のチョ・ミンギである。 王位交代の一等功臣 歴史的に、キム・ジャジョム(金自点)とはどういう人物だったのだろうか。 生まれたのは15…
韓国時代劇『華政(ファジョン)』の主人公になっている貞明(チョンミョン)公主(コンジュ)。彼女は歴史的に「まれなほどの大地主になった王女」として知られる。どのようにして、貞明公主は広大な土地を所有することになったのだろうか。 晴れて自由になれる日 貞明公主は、14代王・宣祖(ソンジョ)…
16代王・仁祖(インジョ)は、王子としては綾陽君(ヌンヤングン)という名前でした。即位して亡くなった後に、「仁祖」という諡(おくりな)に追尊されたわけです。朝鮮王朝の27人いる国王の中で、諡に「祖」がついている人は、とても大きな実績があったと評価されているのですが……。 尊称に見合う実…
光海君が流された済州島の風景 朝鮮王朝が実施した流刑は、罪の軽重によって流配地を決定するというものだった。つまり、重い罪を負うほど漢陽(ハニャン/現在のソウル)から遠い場所に流されたのである。特に、多かったのが朝鮮半島西南部の諸島や済州島(チェジュド)。とりわけ、朝鮮王朝時代に南海の孤島とされた済州…