韓国時代劇『華政(ファジョン)』で策士として特別な存在感を見せているキム・ジャジョム(金自点)。演じているのは、数々の名作ですばらしい演技を見せてきた名優のチョ・ミンギである。
王位交代の一等功臣
歴史的に、キム・ジャジョム(金自点)とはどういう人物だったのだろうか。
生まれたのは1588年と言われている。
官僚として頭角を現したのは、綾陽君(ヌンヤングン)が主導した1623年のクーデターのとき。綾陽君は光海君(クァンヘグン)を廃位にして自分が16代王・仁祖(インジョ)として即位したが、キム・ジャジョムは王位交代の一等功臣に選ばれ、出世の足掛かりをつかんだ。
彼は何よりも、賄賂を使って有力者の支持をとりつけることが巧みだった。そういう意味では、生まれつきの策士だったと言える。(ページ2に続く)