韓国で権威がある百想芸術大賞の第53回の授賞式がソウルで5月3日に行なわれ、テレビ部門で『鬼<トッケビ>(原題)』が主要な賞を次々に獲得した。同ドラマの作品性のすばらしさが高く評価されたのである。 感激したコン・ユのスピーチ 百想芸術大賞は映画部門とテレビ部門に分かれているが、テレビ部…
朝鮮王朝では、王家を揺るがす大事件があまりに多く起こっている。その最たるものが、王位継承をめぐる骨肉の争いである。王族同士の熾烈な闘いをここで改めて振り返ってみよう。 まずは「王子の乱」 朝鮮王朝は王を頂点とする中央集権国家なので、王が誰になるかによって王族や官僚も立場がガラリと変わっ…
朝鮮王朝の3代王・太宗は、初代王・太祖(テジョ/李成桂〔イ・ソンゲ〕)の五男だった。兄弟同士の骨肉の争いを制して、彼は1400年に朝鮮王朝の3代王として即位し、王朝の基盤を整備した。 異母弟との確執 太祖には8人の息子がいた。 第一夫人の神懿(シンイ)王后から6人の息子、第二夫人の神徳(シンドク)王…
社会服務要員は、兵役で軍隊に行く代わりに役所で代替勤務をする人たちです。彼らにも給料が出ます。それは一体、どれくらいでしょうか。 確かに2倍になったのだが…… 国防省では、2012年からの5年間で、兵役履行者の給料を2倍に引き上げる計画を立て、実際に実行しました。 その結果、2017年には兵役で軍務…
歴史的に見ると、徳川幕府も朝鮮王朝も儒教を社会倫理の根幹として受け入れ、社会制度の中に組みこんでいた。特に、儒教の中でも名分を重んじる朱子学が中心であった。ただし、世間に浸透する深みには日本と朝鮮半島で違いがあった。 江戸時代の儒教 徳川幕府は儒教を政治的に利用しようとした。 徳川家康は1603年に…
朝鮮王朝の歴史をみると、儒教が国教として国土の隅々まで浸透していた。儒教には男尊女卑の思想がある。それだけ女性は厳しい立場に置かれたのだが、実は朝鮮王朝時代には、王族女性が最高権力者になることができる政治体制が保たれていた。その史実が、現代の時代劇の制作に好都合だったのである。 『王女…
韓国ドラマには生と死、輪廻転生を扱った作品が数多くあります。『屋根部屋のプリンス』『私の期限は49日』『帰ってきて ダーリン!』など、挙げればきりがありません。『鬼<トッケビ>(原題)』もその1つですが、代表的な作品になったといえるでしょう。 名作を手掛けた脚本家 「自分の前世はいった…
芸能人が兵役に就く場合、社会服務要員になる人もかなりいます。そこで、社会服務要員がどういうものであるかをQ&A方式で解説します。 役所で働く人が多い 〔質問1〕 社会服務要員とは何ですか? 〔回答1〕 兵役を履行する際、徴兵検査で1級から3級までの判定を受けますと「現役兵」になりますが…
かつては「近くて遠い国」と言われた韓国。今は、「近くて、よくわからない国」と感じている人が多いかもしれない。でも、実は韓国って、わかりやすい国だ。頭で語ろうとするからわかりにくくなる。率直に、鼻と目と耳と舌で感じればいい。そうすれば、韓国が「近くてわかりやすい国」になる。 異質と感じるのはほんの一瞬…
日本でDVDが発売になる『師任堂(サイムダン)、色の日記』。朝鮮王朝時代の歴史的人物と現代の大学講師という1人2役をイ・ヨンエが演じることで、大きな話題となっている。 イ・ヨンエとソン・スンホンの共演! 『師任堂(サイムダン)、色の日記』は、制作が決まったときから大変な注目を集めた作品である。なぜな…