21代王の英祖(ヨンジョ)の正妻は貞聖(チョンソン)王后だ。彼女は子供を産むことができなかったが、側室から王子が生まれていた。長男は9歳で病死してしまったが、二男が1735年に生まれて神童と称されるほどの才能を見せた。その二男が思悼世子(サドセジャ)である。 老論派の画策 頭脳明晰だっ…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより 『雲が描いた月明り』でイ・ヨンがとても印象深かったのは、パク・ボゴムが的確に演じたからだ。彼は「ツンデレ」的な要素を持ったイ・ヨンを颯爽と演じて好評を得た。なんといっても、パク・ボゴムがイ・ヨンというキャラクターに完璧に成りきっていた…
『雲が描いた月明り』でイ・ヨンがとても印象深かったのは、パク・ボゴムが的確に演じたからだ。彼は「ツンデレ」的な要素を持ったイ・ヨンを颯爽と演じて好評を得た。なんといっても、パク・ボゴムがイ・ヨンというキャラクターに完璧に成りきっていたことが大きかった。 写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイト…
6代王の端宗(タンジョン)は、7歳のときに4代王・世宗(セジョン)によって世孫(セソン/王位を継ぐ王の孫) に指名され、9歳のときに父が5代王・文宗(ムンジョン)として即位したので、世子(セジャ/王の後継者)になった。 少年国王の孤独 端宗は、文宗が1452年に亡くなったことによって11歳で王となっ…
『雲が描いた月明り』では、パク・ボゴムが演じたイ・ヨンの生母は死んだことになっていたが、実際の母は純元(スヌォン)王后と言って、19世紀前半の朝鮮王朝で女帝のようにふるまった怪女であった。果たして、どんな女性だったのだろうか。 勢道政治が始まる 純元王后は1789年に生まれた。 夫は朝鮮王朝の23代…
ドラマ『イ・サン』の主人公は22代王の正祖(チョンジョ)である。史実で正祖は1800年に急死したのだが、韓国では「毒殺された」という説が有名だ。ドラマ『イ・サン』では毒殺の件はまったく触れられていなかったのだが……。 299通の書状 正祖が1800年に急死したとき、すぐに毒殺説が起こった。その説は、…
1623年、16代王・仁祖(インジョ)は、15代王・光海君(クァンヘグン)からクーデターで王位を奪った。有能な王の登場を予感させた仁祖だが、即位してからは失態が目立つようになった。1624年、クーデターの功臣・李适(イ・グァル)を冷遇したことにより、反乱が起こった。 屈辱を受けた国王 辺境の守備隊長…
『ヘチ 王座への道』で主役のチョン・イルがヨニングン(延礽君)を演じている。このヨニングンは1724年に21代王・英祖(ヨンジョ)として即位する。この英祖は歴史的には名君と評価されているが、果たしてどんな人物だったのだろうか。とても興味深いことだ。 英祖はなぜ息子を? 朝鮮王朝で英祖といえば、176…
イ・ビョンフン監督と言えば、韓国時代劇の巨匠としてあまりに有名だ。代表作には『宮廷女官 チャングムの誓い』『イ・サン』『トンイ』など、大ヒットドラマがずらりと並んでいる。その巨匠が満を持して作ったのが『オクニョ 運命の女(ひと)』である。イ・ビョンフン監督の信条は、どのようなものなのだろうか。 &n…
写真=韓国MBC『華政』公式サイトより 1636年12月、朝鮮王朝は中国大陸の清に攻められた。強大国の攻撃は凄まじく、都は陥落寸前となった。そのとき、貞明公主も漢江(ハンガン)の河口の近くの江華島(カンファド)に避難しようとしたのだが……。 称賛された王女 貞明公主は江華…