景福宮(キョンボックン)の正殿の勤政殿(クンジョンジョン) 景福宮(キョンボックン)は朝鮮王朝の建国当初から正宮だった。それほど重要な場所であったのに、1592年の豊臣軍の攻撃時に焼失してから、再建されずにずっと放置されたままだった。 273年間の「ほったらかし」 1592年に焼失した景福宮がようや…
尹元衡(ユン・ウォニョン)は、11代王・中宗(チュンジョン)の継妃となった文定(ムンジョン)王后の実弟である。その尹元衡の妾となったのが鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)であった。 ドラマは出会いをどう描いたか 妓生(キセン)となっていた鄭蘭貞は、どのようにして尹元衡に近づいたのか。 史実で…
朝鮮王朝の五大偉人といえば、ハングルを作った世宗(セジョン)、儒学の大家の李退渓(イ・テゲ)、救国の英雄の李舜臣(イ・スンシン)、『東医宝鑑』を書いた許浚(ホ・ジュン)、朝鮮王朝後期の名君の正祖(チョンジョ)である。 朝鮮王朝前期の3人 ◆世宗(セジョン) 〔1397~1450年〕 4…
1762年、英祖(ヨンジョ)は息子の思悼(サド)世子を米びつに閉じ込めて餓死させた。なぜ、親子の確執が生まれたのか。当時、王宮の中でも派閥争いが激化していた。その中で、思悼世子を陥れるために彼の行状を英祖に悪く報告していたのが、老論(ノロン)派の連中だった。その中心にいたのが、英祖の継妃だった貞純(…
写真=tvN『トッケビ』公式サイトより 『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』は設定が奇抜だった。コン・ユが演じた主人公のキム・シンは、胸に剣を刺したまま現代をさまよっている。彼は900年以上も前の高麗(コリョ)時代の将軍だったのだ。 高麗は典型的な仏教国家 キム・シンが生…
朝鮮王朝の歴史の中で特に有名な高官といえば、鄭道伝(チョン・ドジョン)、金宗瑞(キム・ジョンソ)、成三問(ソン・サムムン)、趙光祖(チョ・グァンジョ)、朴文秀(パク・ムンス)の5人である。その人物像を見てみよう。 時代劇にも登場した3人 ◆鄭道伝(チョン・ドジョン) 〔1342~139…
世子(セジャ)といえば、朝鮮王朝の皇太子である。次の王が約束された身分なのだ。それなのに、その世子の中で外国の人質になった人がいる。それが、16代王・仁祖(インジョ)の長男だった昭顕世子(ソヒョンセジャ)である。 清に影響された昭顕世子 朝鮮王朝は清の大軍に攻められて、1637年に屈伏…
光海君を追放して仁祖(インジョ)が16代王として即位したことで、長男であった昭顕(ソヒョン)世子(セジャ)の立場も大きく変わった。本来なら、王族の一員とはいえ政治中枢から遠い場所で一生を送らなければならなかったのに、一転して世子となり次代の王位が約束されたのである。 過酷な降伏条件 昭…
韓国時代劇は女性を主人公にした作品がたくさんある。それは、朝鮮王朝時代の歴史に残る有名な女性を題材にすることが多いからだ。その中でも、一番目立っている5人の女性を選んでみた。 最強の3人 張禧嬪(チャン・ヒビン) [1659年~1701年] 19代王・粛宗(スクチョン)の側室および正室。一介の宮女か…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより パク・ボゴムとキム・ユジョンが主演した『雲が描いた月明り』。原作はウェブ小説だが、物語には様々な歴史上の人物が登場する。そうした背景を知っておくと、さらにドラマを楽しく見られるだろう。 頭脳明晰な世子 パク・ボゴムが扮しているイ・ヨンという世子(セ…