【時代劇が面白い】『オクニョ』『イ・サン』『トンイ』の監督の作り方が凄い!(特別編)

イ・ビョンフン監督と言えば、韓国時代劇の巨匠としてあまりに有名だ。代表作には『宮廷女官 チャングムの誓い』『イ・サン』『トンイ』など、大ヒットドラマがずらりと並んでいる。その巨匠が満を持して作ったのが『オクニョ 運命の女(ひと)』である。イ・ビョンフン監督の信条は、どのようなものなのだろうか。

 

サクセスストーリーが大好き
イ・ビョンフン監督は、歴史に関して造詣(ぞうけい)が深い。たとえば、「朝鮮王朝実録」にわずか10カ所くらいしか記述がない医女のチャングム(長今)に目を付けて、この謎めいた女性を主人公にした『宮廷女官 チャングムの誓い』を制作した。それも、歴史に詳しいから可能だったのだ。
『イ・サン』の主人公にした22代王・正祖(チョンジョ)にしても、朝鮮王朝後期の名君としてあまりに有名だったが、単なる名君としてまつりあげるのではなく、常に敵対勢力から命を狙われ続けた苦難の国王として描いていた。それによって、物語が重層的になっていた。

このように、イ・ビョンフン監督にかかると、朝鮮王朝時代の歴史的人物が非常に人間味あふれる形で再現されてくる。
イ・ビョンフン監督の制作スタイルで顕著な例をいくつか取り上げてみよう。
彼は、困難な境遇の中で育った主人公が、様々な努力の末に自分の道を切り開いていくというサクセスストーリーが大好きだ。『宮廷女官 チャングムの誓い』もそうだし、『トンイ』や『イ・サン』もそうである。

また、クライマックスではハッピーな展開を好む傾向があり、長いドラマでも最後まで安心して見ることができる。たとえば、『イ・サン』について見てみよう。
このドラマの主人公である正祖は、多くの韓国人が「毒殺されたのではないか」という印象を持っている。正祖毒殺説はあまりに有名なのだ。

しかし、『イ・サン』ではクライマックスまで見ても、毒殺はまったく出てこなかった。いかにも、正祖は大きなことをやり遂げたうえで世を去った、という展開だった。
イ・ビョンフン監督は、毒殺説を採用することによって悲劇的な結末になることを避けたのである。
これが端的な例であり、常に希望が持てる形でドラマを終わらせるのが、イ・ビョンフン監督の一番大きな信条になっている。
(ページ2に続く)

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2020.09.16

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