朝鮮王朝21代王・英祖(ヨンジョ)は、27人の王の中で一番長生きした王として知られている。彼は、自分の息子を餓死させるという事件を起こしているが、いったいなぜそんなことをしたのだろうか。 母親は淑嬪・崔氏 1694年9月20日、後に21代王・英祖になる延礽君(ヨニングン)が生まれた。彼の父親は19代…
トンイこと淑嬪・崔氏(スクピン・チェシ)は1718年に亡くなり、粛宗(スクチョン)も1720年に世を去った。そして、張禧嬪が産んだ王子が20代王・景宗(キョンジョン)として即位した。 衝撃的な告発書 景宗には子供がいなかった。もし景宗が世を去れば、異母弟(淑嬪・崔氏の息子)が自動的に王位を継承する。…
『オクニョ 運命の女(ひと)』ではチョン・ジュノが尹元衡(ユン・ウォニョン)を演じた 朝鮮王朝の政治の世界では、多くの悪人が暗躍していた。それは、韓国時代劇が描くとおりだ。その中で家族がこぞって悪人だったのが、文定(ムンジョン)王后と尹元衡(ユン・ウォニョン)と鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)のファミリ…
美しい容姿と優れた感性によって、男たちを手玉に取った妓生(キーセン)だったファン・ジニ(黄真伊)〔生没年不詳〕。正確な出自はわからないが、幼い頃に父親が家を出ていき、母親1人の手で育てられたというのが通説だ。 多くの男性に愛されたファン・ジニ 母親の英才教育を受けたファン・ジニは、7歳…
ドラマ『華政(ファジョン)』の脚本を書いたのは、『イ・サン』『トンイ』という大ヒット作品を生んだキム・イヨンである。人気脚本家の彼女は『華政』では2人の国王の人物像を見事に対比させていた。 対照的な2人の国王 『華政』の主人公は貞明(チョンミョン)公主(コンジュ)だ。 彼女は、14代王…
朝鮮王朝時代には、最高峰とも言える品階(正一品と従一品)を持った官僚の妻には、「貞敬(チョンギョン)夫人」という封爵が与えられた。この封爵は、民間女性の最高位である。それを受けたのが鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)だったのだが……。 栄華は続かない 鄭蘭貞は母が奴婢だったために、本人も奴婢…
金介屎(キム・ゲシ)は、15代王・光海君(クァンヘグン)を裏で支えていた女性だが、目的のためなら手段を選ばなかった。果たして、どんな悪事を働いたのか。 世子になった光海君 幼いころに王宮に入った金介屎。文書の扱いに優れていた彼女は、14代王・宣祖(ソンジョ)に仕えた。 宣祖は、朝鮮王朝…
『ヘチ 王座への道』がNHKの総合テレビで日曜日の午後11時に放送されている。『ヘチ』で主役のチョン・イルが演じたのが若き日の英祖(ヨンジョ)だが、晩年の彼はどういう人生を歩んだのか。 一番長く生きた国王 英祖の正室だった貞聖王后が、1757年に65歳で亡くなった。英祖との間に子供はいなかった。 1…
貴人(キイン)というのは、側室に与えられる二番目に高い品階のことである。最終的に貴人まで昇格した趙氏(チョシ)は、仁祖の長男夫婦に対してどれほどの悪事を働いたのだろうか。 失意の仁祖をなぐさめた側室 仁祖(インジョ)が統治していた1636年12月、清が10万を越える兵力で攻めてきた。 朝鮮王朝は完敗…
貧しい家庭に生まれた張禧嬪(チャン・ヒビン)は、女官として王宮で働けるようになった。美しい容姿を持つ彼女を一目見た19代王の粛宗(スクチョン)は、やがて彼女を自分の側室にした。そこから、張禧嬪は一気に頂上まで駆け登っていった。 王妃となった張禧嬪 当時、粛宗には正妻の他に側室も多かったが、いつになっ…