厳しい境遇に負けないひたむきな生き方に拍手! イ・ヨンエが主演を務めた『宮廷女官 チャングムの誓い」を紹介しよう。今さら説明が必要ないほど、このドラマは日本でも大人気となった。韓国時代劇の面白さが全編に渡って詰まっている不朽の名作である。登場する料理も本当に豪華だった。 …
『新版 知れば知るほど面白い 古代韓国の歴史と英雄』(康熙奉〔カン・ヒボン〕著・実業之日本社発行) 『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』など古代を舞台にした作品を見るときに役立つのが『新版 知れば知るほど面白い 古代韓国の歴史と英雄』(康熙奉〔カン・ヒボン〕著・実業之日本社発行)である。1…
成人して親政を始めた9代王の成宗(ソンジョン)は、王権を自分の手に戻すため奮闘した。そんな彼の初めての仕事は、王になる前に亡くなった父の懿敬(ウィギョン)に王の尊号を贈ることだった。 本格的な王道政治 「父上は若くして亡くならなければ立派な王になっていた方だと思う。だから、余の父上の尊号を徳宗(トク…
1468年に7代王・世祖(セジョ)が世を去り、二男が王位を継いだ。それが8代王の睿宗(イェジョン)である。しかし、わずか19歳で亡くなり、朝鮮王朝の王位継承問題は混迷した。 徐々に体調が悪化 世祖の長男は19歳で原因不明の死を遂げていた。さらに、二男も王位に就いてすぐに亡くなった。世祖の息子は2人と…
宮中のウラの権力闘争を描いた長編時代劇 「朝鮮王朝3大悪女」の1人であるチョン・ナンジョンを主役にした『女人天下』を紹介しよう。このドラマで描かれているのは、16世紀前半の朝鮮王朝時代だ。国王の威厳が届かないところで悪女たちがどう暗躍したのか。そのあたりがじっくり描かれている。 『女人天下』 16世…
1450年に名君の世宗(セジョン)が世を去り、長男の文宗(ムンジョン)が5代王として即位した。文宗は世宗の政治を上手く引き継ぎ安定した政治を行なう。しかし、その治世はわずか2年と短かった。病弱すぎたのである。 首陽の野望 1452年、文宗は38歳の若さで亡くなった。 まだ11歳だった長男の端宗(タン…
朝鮮王朝で最高の名君と称賛される4代王・世宗(セジョン)。彼がそれほど尊敬されているのは、民族固有の文字「ハングル」を作ったからだ。それは本来「訓民正音(フンミンジョンウム)」と呼ばれたが、1443年に完成している。 民衆のための文字 世宗は1397年に生まれた。 幼い頃から聡明だった。 早くから読…
3代王の太宗(テジョン)は1400年から1418年まで約18年間王位に就いたが、その間に4回も譲位(国王が王位を譲ること)騒動を起こした。これには、自身が王権を巡って血で血を洗う争いをしたことに対する自戒の念もあった。 長男の世子失格 太宗はこう考えた。 「急な病に倒れた時、王権は揺ら…
高麗王朝の最高実力者になった李成桂(イ・ソンゲ)は王を追放し、自分の都合のいいように動く恭譲王(コンヤンワン)を王位につけた。しかし、黒幕でいることよりも自ら王になりたいと思い、1392年に即位した。初代王の太祖(テジョ)の誕生である。若き頃に見た夢が現実になった。 杜門不出 当初、太…
政争に翻弄される愛を描いた傑作 今回は、パク・シフが主演を務め、ムン・チェウォンがヒロインを務めた『王女の男』を紹介しよう。このドラマは、王位強奪事件がモチーフになっている。父親を殺されたスンユがどのようにその後の人生を歩んだのか。手に汗握る展開が続き、すぐに次が見たくなる傑作だった。…