世子(セジャ)といえば、次の国王が約束された身分だ。しかし、朝鮮王朝の歴史を見ると、世子でありながら国王になれなかった人がかなりいる。その中で、特に悲劇的だった5人を取り上げてみよう。 哀れな世子たち 最初は李芳碵(イ・バンソク)だ。 彼は朝鮮王朝を建国した李成桂(イ・ソンゲ)の八男だ…
時代劇の数々の名作で主役を演じてきたイ・ソジン。韓服が本当によく似合う俳優だ。そのイ・ソジンが時代劇の面白さについて語った言葉をまとめてみた。今回は第1回目の掲載となる。 撮影時のエピソード Q.時代劇はご自身にとってどういうジャンルですか? 「自分自身にとって時代劇と現代劇が“他のジャンル”という…
1468年に7代王・世祖(セジョ)が世を去り、二男が王位を継いだ。それが8代王の睿宗(イェジョン)である。しかし、わずか19歳で亡くなり、朝鮮王朝の王位継承問題は混迷した。 徐々に体調が悪化 世祖の長男は19歳で原因不明の死を遂げていた。さらに、二男も王位に就いてすぐに亡くなった。世祖の息子は2人と…
イ・ビョンフン監督がイ・サン役にイ・ソジンを抜擢した理由は、彼の持つ多彩な表現力なら、正祖の波瀾万丈の人生をイメージ豊かに甦らせることができると考えたからだ。その予想は見事に的中した。 文武両道を究める王 『イ・サン』の撮影中、イ・ビョンフン監督もビックリする演技があった。 たとえば、アクションシー…
朝鮮王朝の27人の王の中で、在位期間が一番短かったのは12代王・仁宗(インジョン)の8カ月。逆に、一番長かったのは52年間も王位に就いていた21代王・英祖(ヨンジョ)である。80歳を過ぎても王の座に就いていたのは彼しかいない。 悲惨な出来事 英祖といえば、1762年の大事件が有名である。 それは、次…
『オクニョ 運命の女(ひと)』を楽しく見るためには、背景となっている時代の歴史について知っておいたほうがいい。そこで、『オクニョ』が描く時代について解説しよう 明宗の統治時代 『オクニョ』は、主に朝鮮王朝の1550年代を描いている。この時代の特徴は、どんなところにあったのだろうか。 歴史上の人物につ…
写真=韓国SBS『六龍が飛ぶ』公式サイトより 1392年に朝鮮王朝を建国したことで知られる李成桂(イ・ソンゲ)。もともと高麗の武将だった彼がどのようにして王となったのか。高麗の滅亡から朝鮮王朝の始まりについての過程を見ていこう。 高麗の滅亡 高麗の武将だった李成桂は、倭寇の軍を撃退するなど戦功を次々…
暴君と呼ばれた10代王・燕山君(ヨンサングン)の側室の1人だった張緑水(チャン・ノクス)。彼女は「朝鮮王朝3大悪女」の1人で、燕山君の傍若無人な振る舞いを助長した人物だ。そんな彼女の生涯を順を追って見ていこう。 幼少期の生活 張緑水は、幼少期にとても貧しい生活を送っていたが、9代王・成…
1450年に名君の世宗(セジョン)が世を去り、長男の文宗(ムンジョン)が5代王として即位した。文宗は世宗の政治を上手く引き継ぎ安定した政治を行なう。しかし、その治世はわずか2年と短かった。病弱すぎたのである。 首陽の野望 1452年、文宗は38歳の若さで亡くなった。 まだ11歳だった長…
朝鮮王朝518年の歴史の中で8回も王の母による代理政治である垂簾聴政が行なわれた。13代王・明宗(ミョンジョン)の母親である文定(ムンジョン)王后も、それを行なった1人だ。そんな彼女を陰で支えた人物がいる。それが、「朝鮮王朝3大悪女」の1人に数えられる鄭蘭貞(チョンナンジョン)だ。波乱に満ちた鄭蘭貞…