12代王・仁宗(インジョン)の後を継いで、13代王として即位した明宗(ミョンジョン)。彼は、自分が思うような政治ができなかったのだが、果たしてどんな人生を歩んだのだろうか。 世子の命を狙った文定王后 明宗は、父親が11代王・中宗(チュンジョン)で、母親は中宗の三番目の正室だった文定(ムンジョン)王后…
中宗(チョンジョン)は9代王・成宗(ソンジョン)の息子で王子時代は晋城大君(チンソンデグン)と呼ばれた。異母兄は燕山君(ヨンサングン)。暴君と称された兄から執拗にいじめられた。 周囲のお膳立て 燕山君(ヨンサングン)を廃位にするためのクーデターに成功した官僚たちは、燕山君の異母弟の晋城大君(チンソン…
朝鮮王朝には27人の国王がいたが、その中の5人は、在位中に王位を奪われている。それは、定宗(チョンジョン)、端宗(タンジョン)、燕山君(ヨンサングン)、光海君(クァンヘグン)、高宗(コジョン)である。 5人の国王 ◆定宗(チョンジョン) 〔1357~1419年〕 2代王。在位は1398~1400年。…
写真=韓国tvN『100日の郎君様』公式サイトより EXOのD.O.(ディオ)として知られる俳優ド・ギョンスは、『100日の郎君様』で印象的な演技を披露している。果たして、その評価とは? 2つの役を演じるド・ギョンス ド・ギョンスが、『100日の郎君様』で演じている役は世子(セジャ)のイ・ユルだ。 …
甥の端宗(タンジョン)から王位を強奪しようとした首陽大君(スヤンデグン)は、1453年に端宗の後見人だった金宗瑞(キム・ジョンソ)を襲撃して彼を排除した。それが、朝鮮半島の全土を震えあがらせた癸酉靖難(ケユジョンナン)の始まりだった。 偽りの王命 首陽大君の側近たちは都のすべての城門を…
NHKの総合テレビで日曜日の午後11時から放送されている『100日の郎君様』。EXOのD.O.(ディオ)として知られるド・ギョンスがとても印象的な演技を披露していて人気を集めている。 ワクワクする展開! ド・ギョンスが演じているのは、朝鮮王朝の世子となっているイ・ユルだ。 ドラマの中で…
燕山君は、9代王の成宗(ソンジョン)の長男として1476年に生まれた。彼は母の愛を知らず我がままに育った。実は、母の斉献(チェホン)王后は、自分以外の側室に目を向ける成宗に嫉妬して、宮中に呪いの言葉を持ちこんで追放されていたのである。 少年時代も最悪 自尊心があまりに強かった斉献王后は…
「死六臣(サユクシン)」に象徴されるような端宗(タンジョン)復位計画を根絶するためには、端宗を生かしておけない……そう考えた世祖(セジョ)は、ついに非道きわまる行動に着手する。 陸の孤島 身命を賭して端宗(タンジョン)の復位を願った死六臣(サユクシン)。彼らは最期まで端宗に忠義を示したが、尋問を受け…
1762年、英祖(ヨンジョ)は息子の思悼(サド)世子を米びつに閉じ込めて餓死させた。なぜ、親子の確執が生まれたのか。当時、王宮の中でも派閥争いが激化していた。その中で、思悼世子を陥れるために彼の行状を英祖に悪く報告していたのが、老論(ノロン)派の連中だった。その中心にいたのが、英祖の継妃だった貞純(…
オクニョ 運命の女(ひと)』ではチョン・ジュノが尹元衡(ユン・ウォニョン)を演じた 朝鮮王朝の政治の世界では、多くの悪人が暗躍していた。それは、韓国時代劇が描くとおりだ。その中で家族がこぞって悪人だったのが、文定(ムンジョン)王后と尹元衡(ユン・ウォニョン)と鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)のファミリー…