「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.181「テレビ東京で放送!『100日の郎君様』」

悪徳高官と対決!

ウォンドゥクに対して妻のホンシムが激怒する。
かくして夫婦はケンカが絶えなくなるが、それでいて愛情が徐々に育まれていって、最後には本当にいい夫婦になる。
このあたりをド・ギョンスとナム・ジヒョンが抒情的に演じていて、甘いラブロマンスの要素もたっぷりと描かれている。

ドラマは後半に入ると、めまぐるしい展開になる。徐々にウォンドゥクの記憶が戻ってきて、ついには王宮に帰ってきて悪徳高官と壮絶な対決を繰り広げていく。このあたりの緊迫感は前半の田舎の夫婦愛とは全然違ってくる。
やがてドラマは佳境に入っていくのだが、農民と世子という二つのキャラクターを演じているド・ギョンスの演技が本当にいい。
彼は、拍子抜けするような愉快な表情を見せたかと思うと、キリリと引き締まった精悍な姿を存分に披露していく。
こうしたド・ギョンスの演技は、テレビ東京系の放送でもきっと評判になるだろう。それほど、彼はユニークな個性をドラマの中で発揮している。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

2021.09.18