EXOのD.O.EXOのD.O.(ディオ)として知られる俳優ド・ギョンスが主演した『100日の郎君様』は本当に痛快な時代劇だった。テレビ東京系で9月29日から放送されることになり、再び脚光を浴びそうだ。
奇想天外な設定
韓国の時代劇というのは、特に朝鮮王朝を舞台にしたドラマは史実をベースにしているケースがとても多いが、『100日の郎君様』はまったくの架空の物語だ。ド・ギョンスは世子(セジャ)のイ・ユルに扮しているが、歴史上の人物をモデルにしているというわけではない。完全にオリジナルなキャラクターだ。
だからこそ、あれほど奇想天外な設定が可能になるのだ。なにしろ、イ・ユルは悪徳高官の陰謀に陥れられて、暗殺されそうになる。しかし、かろうじて村人に命を救われる。それでも、記憶喪失になってしまった。
ここから別人の人生を歩んでいく。イ・ユルは田舎の農民ウォンドゥクと姿を変えて、ホンシム(ナム・ジヒョン)と夫婦になる。
この夫婦がドラマ前半の中心だ。
もともと、ウォンドゥクは王族なので働くことを知らない。そして、態度がやたらと尊大なのだ。おまけにあくどい商人から高価なものを買わされたり、食堂で金を払わないで罵倒されてしまう。もう、散々な有様なのだ。
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