「合同インタビュー」イ・ファンギョン監督、大ヒット作「7番房の奇跡」に続く最新作「偽りの隣人」で俳優チョン・ウ×オ・ダルスと2作目のタッグ「キャストのアンサンブルが大事」

 

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-監督自身のお気に入り、思い入れの強いシーンを教えてください。
俳優たちのアンサンブルがまさに秀でているなと思ったのが、かくれんぼのシーンです。ヨム・ヘランさんをはじめ、キム・ビョンチョルさん、チョ・ヒョンチョルさんの3人がかくれんぼをするように、片方が隠れてはもう片方が出てくる、というシーンがとても記憶に残っています。このシーンを撮るために、何日も俳優たちと練習を重ねたことを覚えています。それから、ベストシーンの一つといえばエンディングシーンです。オ・ダルスさんとチョン・ウさんが銭湯で再会し、食事をしたかどうかを聞くシーンが、私にとってはNo.1の名シーンです。
-今後、監督が一緒に映画を撮ってみたい俳優はいらっしゃいますか?
特定の誰かというより、これまでご一緒してきた方たちは皆さん、才気にあふれ、演技が達者な方ばかりなので、これからもまたご一緒したいなと思っています。そこにプラスして、会ってみたいのは心が温かくて優しい、お人柄のいい俳優たち。そういう方たちは映画の中でも、ステキな姿を表現できると思うからです。私の作品はヒューマン、感動、コメディを求めるような作品ですので、そういう俳優なら、役のキャラクターとも上手く交わって、映画の中でキレイな花を咲かせてくれると思います。

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-コロナ禍での上映となりますが、この映画を通して、日本の観客に伝えたいこと、メッセージをお願いします。
韓国でも公開された当時、ソーシャルディスタンスの確保をし、席数もだいぶ減らして上映されました。そのような状況でしたので、一人で見に行って笑うと、隣の方に失礼になるのではないか、そして、マスクをした状態でしたので、泣きたくても気楽に泣けないような状況になってしまいました。この映画は、本来でしたら誰かと一緒に気持ちを通わせて見るべき作品なんですが、それが叶わなくて残念でした。
日本の方にも、少しでも誰かと気持ちを通わせながら、見てもらうことができたらいいなと思います。この映画は隣人の話ではありますが、コロナ禍で世の中が断絶されているような状況なので、また以前のような姿に戻りたい、みんなでまた一緒に手をつないで映画を見られるような世界に早く戻ってほしいという気持ちで、企画を立ち上げました。そういう意味で、この映画は現在のパンデミックを突破できるいい映画ではないかと思いますので、ぜひ日本の皆さんにもたくさん見てほしいと思います。そして、この映画を見ることによって、私の隣にも自分のことを思ってくれる人がいるし、私も頼れる隣人がいるということを考えながら、このコロナの状況をなんとか乗り切ってほしいです。日本でオリンピック・パラリンピックが開催されましたが、選手の皆さんの素晴らしい心意気と頑張っている姿を称えつつ、この「偽りの隣人」も見ていただき、幸せな気持ちになってほしいと思います。

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

【動画】偽りの隣人(ロングバージョン)



【作品情報】

「偽りの隣人 ある諜報員の告白」
9月17日(金)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー!

1985年、国家による弾圧が激しさを増す中、次期大統領選に出馬するため帰国した野党政治家イ・ウィシク(オ・ダルス)は空港に到着するなり国家安全政策部により逮捕され、自宅軟禁を余儀なくされた。諜報機関はウィシクを監視するため、当時左遷されていたものの愛国心だけは人一倍強いユ・デグォン(チョン・ウ)を監視チームのリーダーに抜擢。デグォンは隣家に住み込み、24時間体制の監視任務に就くことになった。機密情報を入手するため盗聴器を仕掛けたデグォンだったが、家族を愛し、国民の平和と平等を真に願うウィシクの声を聞き続けるうちに、上層部に疑問を持ち始める。そんな矢先ウィシクとその家族に命の危険が迫っていたー。

監督:イ・ファンギョン(『7番房の奇跡』)
出演:チョン・ウ(『王の預言書』『善惡の刃』)、オ・ダルス(『国際市場で逢いましょう』)ほか
提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム
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公式HP:itsuwari-rinjin.com

2021.09.15