王妃も大変だった

国王は「食べ過ぎ」と「運動不足」が明らかだった。
それと、さらに寿命を短くさせたのはストレス過多である。
とにかく、国王の仕事は一万種類もあったと言われている。完全な働き過ぎだ。しかも、韓国時代劇でよく描かれるように、朝鮮王朝は高官たちの対立があまりに激しかったので、国王は気がやすまるときが少なかった。
そういうストレスが国王の健康を害した面は強かったと思われる。
こうした要素が重なって国王の平均寿命は46歳になったのである。

国王がそうなら、王妃の場合はどうだろうか。
調べてみると、42人いた王妃の平均寿命は48歳だった。国王より2歳長いだけだった。こちらも意外と短い。
これには理由があって、長寿だった王妃も多いのだが、若いときに出産で亡くなった王妃が何人もおり、そういう人たちが平均寿命をかなり下げていた。
また、若いときに伝染病で命を落とした人も複数いて、それも平均寿命を下げる理由になっている。
いずれにしても、国王も王妃も平均寿命が50歳に届いていない。それほど苦労が多かったと言えるかもしれない。

文＝康煕奉(カン・ヒボン)