ソ・イングク、神秘的な魅力で幻想的な存在を巧みに表現「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた」

 

続いて凶器の暴動事件で患者が病院に運ばれ始め、ミョルマン(ソ・イングク)は慌てた病室の風景とは対比したゆるぎない表情を見せた。しかし、殺人犯が運ばれて来ると、嘲笑を帯びたまま彼に近づいて、「滅亡はあなたの権限ではない、私の権限だ」と低く語り、背筋が寒くなるような雰囲気を感じさせた。死にかけていた殺人犯を蘇らせた彼は、笑顔で鋭利な警告のメッセージを残し、冷たさと温かさを行き来するソ・イングクの魅惑的な目つきと声は、神秘的なストーリーに見る人を深く引き込んで行った。


また、ソ・イングクはパク・ボヨンとの息の良さを見せて、命を担保にしたファンタジーロマンスの序幕を知らせた。すべてを滅亡させてほしいという願いに導かれてドンギョンを見つけたが、自分の存在を信じない彼女と口喧嘩を続けたりした。ソ・イングクは当たり前のように彼女に話かけ、そばをぐるぐる回りながらも、意味深長に輝く眼差しで腹黒い本音を明らかにするなど緊張感を高めた。


放送最後に頭痛を訴えて路上に座り込んだドンギョンが交通事故にあう瞬間、停止した風景の中で悠々と歩いてきたミョルマンは「選んで。ここで死ぬか、私の手をつかむか」と命をかけた契約を提案した。やがて自身の手を握ったドンギョンを見るミョルマンの奇妙な視線は、今後の展開に対する関心をより一層高めた。
こうしてソ・イングクは、謎のストーリーを思うままに操り、微妙な感情の変化まで感じさせる繊細な表情で視聴者を魅了した。加えて、平然とした魅力できわどいシーンをリードする一方、どこか悲しそうな深い瞳はミョルマンの事情に対する関心を高めたりした。

2021.05.11