「BTS(防弾少年団)」所属HYBE、ジャスティン・ビーバーの米事務所買収の意味


「BTS(防弾少年団)」の所属事務所HYBEが、米国の音楽プロデューサー、スクーター・ブラウンの総合メディア企業Ithaca Holdingsを買収する。

HYBEは2日、米国法人Big Hit Americaを通じて、Ithaca Holdingsの株式100%を10億5000万ドル(約1兆1840億ウォン)で買収すると発表。Ithaca Holdingsはアリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバー、J.バルヴィン、デミ・ロヴァート、ブラック・アイド・ピーズらが所属するマネジメント社。今回の買収は、スクーター・ブラウン率いるSBプロジェクト(Scooter Braun Project、SB Project)とBig Machine Label Groupなどが含まれる。所属アーティストとIthaca Holdingsの主な役員、職員はHYBEの有償増資にも参加し、両社の協力関係を強化することが分かった。

HYBEとIthaca Holdingsはパートナーシップを通じて、「BTS」をはじめ、「TOMORROW X TOGETHER」、「SEVENTEEN」、「NU’EST」、「GFRIEND」、ZICO(ジコ)、「ENHYPEN」、ジャスティン・ビーバー、アリアナ・グランデ、J.バルヴィン、デミ・ロヴァート、トーマス・レット、フロリダ・ジョージア・ライン、レディ・Aらさまざまなグローバルアーティストのアルバム制作とマネジメント活動を共に展開することになる。

HYBEはこれに関し、「アーティストのブランディングに重点を置いた音楽産業の先駆者として、Ithaca Holdingsについてずっと前から関心があった。それにIthaca Holdingsが肯定的に応え、両社の協力に対する共感が急速に形成され、その結果、革新的な両企業のパートナーシップの締結につながった」と説明した。

特に、パン・シヒョク議長は「今回のIthaca Holdingsとの新たなパートナーシップは、誰も想像できなかった新たな挑戦で、両企業はこれまで蓄積してきた成果とノウハウ、そして専門性をもとに、国境や文化の境界を越え、緊密なコラボレーションで高度のシナジー効果を創出していく」とし、「今までとは別の次元で、音楽産業の新しいパラダイムを切り開いていくHYBEとIthaca Holdingsの無限の可能性を見守ってほしい」と伝えた。

よってHYBEとIthaca Holdingsを通じて、グローバル音楽業界の革新だけでなく、IT、コマース、文化、映画などさまざまな分野でのシナジー効果を期待できるようになった。

このようなHYBEの歩みは、どのようにして韓国国内の音楽会社がグローバルエンターテイメント企業に成長できるのかについての記念碑的な結果の賜物といえる。従来の音楽業界のグローバルビジネスとはアプローチ自体が違うという評価だ。このような事業を導いたパン・シヒョク議長の洞察力、そしてこのような想像を現実化させるのに、足場を作った「BTS」の影響力を改めて感じることができる。彼らの発展がどこまでいくのか気になるところだ。

WOW!Korea提供

2021.04.04