「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.157「いつまでも主演作を待っている」

別世界に導いてくれる人

デビューしてから5年が経っていた。さらなる高みを究めるために必要な助走期間であったとも言える。
しかし、その助走が長くなりすぎる前に彼は復帰して、2001年4月から放送が始まった『ホテリアー』に主演した。このドラマは好評のうちに6月に放送が終わったが、その後のペ・ヨンジュンはアメリカで自由な空気を満喫し、それからいよいよ『冬のソナタ』の主演を決めて撮影に備えた。
ペ・ヨンジュンの俳優人生の中で最も活力に満ちた時期に『冬のソナタ』の撮影は集中的に進められ、放送は2002年3月に終わった。
彼も相当な手応えを感じたのだろう。テレビドラマの主演に区切りをつけ、念願だった映画の世界に進出した。

その第1作となった『スキャンダル』を撮影中に、日本でもNHK・BSで『冬のソナタ』が放送されて、まだペ・ヨンジュンの存在をまったく知らなかった日本の女性視聴者が彼の虜(とりこ)になった。
素敵な別世界に連れていってくれる人……。
この一言でペ・ヨンジュンの魅力は語り尽くされる。今の世の中、たった1人であこがれの別世界に導いてくれる人は本当に稀だ。
そんなペ・ヨンジュンは2007年の『太王四神記』を最後に主演作がない。しかし、私は諦めていない。かならず、新しい主演作で究極の姿を見せてくれるだろう。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

2021.04.03

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