★MBC芸能大賞(12月29日開催)
司会はチョン・ヒョンム、女性お笑いタレントのチャン・ドヨン、俳優アン・ボヒョン。チョン・ヒョンムはKBSに続いての登板だ。コロナ対策として、観覧席にいる出演者らは、1mの間隔を開け、1人ずつアクリル板で仕切られた席に座り、MBCのロゴ入りマスクと手袋を着用。司会の3人以外、プレゼンターも受賞者もずっとマスク着用のままだった。
MBCは人気バラエティが目白押し。今年の番組賞をめぐり、「助けて!ホームズ」、「私は一人で暮らす」、「ラジオスター」、「遊ぶなら何する?」、「線を越えるやつら」、「ペクファーザー:料理を止めるな!」、「覆面歌王」、「トロットの民族」、「喧嘩しなければ幸いだ」、「全知的おせっかい視点」の10番組がノミネート。「私は一人で暮らす」もかなり善戦したが、やはり「SSAK3」や「払い戻し遠征隊」で旋風を巻き起こした「遊ぶなら何する?」が強かった。
ユ・ジェソク&イ・ヒョリのベストカップル賞をはじめ、オム・ジョンファとJessiがミュージック&トーク部門の女性優秀賞、キム・ジョンミンがミュージック&トーク部門の男性優秀賞、イ・ヒョリがミュージック&トーク部門の女性最優秀賞、ファサがバラエティ部門女性最優秀賞を受賞。ちなみに、キム・ジョンミンはKBSの「1泊2日」メンバーでありながら無冠に終わったので、今年の芸能大賞はMBCで初受賞。ファサは「私は一人で暮らす」にも出演しており、2番組で最優秀賞を獲得した。
そして、今年の番組賞は「遊ぶなら何する?」、大賞はユ・ジェソクと前評判通りの結果となった。ユ・ジェソクの大賞受賞は2016年以来。これでMBC初の芸能大賞7回受賞という快挙も成し遂げた。
また、MBCはプレゼンターが豪華だったのも目を引いた。ドラマ「お願い、その男と付き合わないで」に出演中の「U-KISS」ジュン(イ・ジュニョン)、「東方神起」ユンホ、そして最後に大賞のプレゼンターとして、昨年の大賞受賞者パク・ナレと登場したのが、俳優チョ・インソンだった。「演技大賞」ではなく、「芸能大賞」でチョ・インソンの姿を見られるとは驚きだった。
MBC側は、年末の遅い時間まで見てくれている視聴者への小さなイベントとして、チョ・インソンの出演を計画したそうで、嬉しいサプライズに。一緒に登場したパク・ナレも大興奮で、自身が出演している「私は一人で暮らす」や「助けて!ホームズ」にゲスト出演してくれないかと即席でオファー。すると、チョ・インソンは両親と暮らしているから「私は一人で暮らす」に出演できないし、引っ越しも考えていないので「助けて!ホームズ」に出演できないと上手く交わしたが、司会のチョン・ヒョンムが「だったら、『全知的おせっかい視点』ですね」と自身の番組をアピールするなど、チョ・インソンの取り合いをしているのも面白かった。
今年は各局ともコロナ禍で、制限がある中での番組作りとなったが、このような大変な時期だからこそ、癒しと笑いを届けたいという想いで番組作りにあたったということを受賞コメントで何度も耳にした。2021年も制作スタッフ、出演者の熱意が伝わる番組がたくさん登場し、見ているだけで癒され、思い切り笑えることを期待したい。