「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.143「キム・ソノにエールを送りたい」

韓国の視聴者の意見は?

キム・ソノは、『スタートアップ』の前に『100日の郎君様』でよく覚えていた。彼は若き官僚のチョン・ジェユンという役を演じて、韓服がよく似合う演技を披露していた。その存在感をさらにアップさせながら、キム・ソノは『スタートアップ』で優れたキーパーソンになっていた。
とはいえ、ドラマが終わって改めて考えてみると、キム・ソノが演じたジピョンは、ダルミとドサンが順調に愛とビジネスを成功させていくのに反して、報われない場面が多かった。ダルミの愛を得ることができず、ビジネスでも、最大の功労者でありながらスポットライトが常にドサンとダルミに注がれていた。

そういう点で、ドラマでのジピョンの描き方に中途半端な印象を持ってしまったが、韓国の視聴者の意見をみると、ジピョンの役割を高く評価する論調が多く、役の上で彼の株が大いに上がっていた。さらに、キム・ソノこそがナム・ジュヒョク以上の輝きを放っていたという意見も多く見られた。
やはり、見ていた人たちは、ジピョンというキャラクターのことを正当に捉えていたのだ。評価を高めたキム・ソノは、今後さらに俳優として存在感を高めていくことだろう。

文=康熙奉(カン・ヒボン)

 

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  • 2020.12.19