今年は日本で第四次とも言われる韓流ブームが起こった。その中でドラマといえば『愛の不時着』が爆発的な人気を獲得した。それだけに、主演俳優として注目を集めたヒョンビンは、もし韓流大賞というアワードがあれば最高の栄誉を受けていたことだろう。
実は満身創痍
今年を振り返ると、とにかく『愛の不時着』の人気が凄まじかった。
それにつれてヒョンビンが日本のメディアでも大々的に取り上げられたが、彼の誠実な対応はさらに評価を高めた。
ヒョンビンについて語ろうとすると、俳優としての活動と同じように触れたいのが、兵役で海兵隊に志願したことだ。そこには、彼の生き方がよく反映されている。
海兵隊は韓国の軍隊の中でも「男の中の男」と言われるほど訓練が厳しい。ヒョンビンはそれを乗り切ったのだが、実は満身創痍であった。
それでも彼が除隊まで全うできたのは、「仲間と一緒に行動している中で自分だけが迷惑をかけられない」という強い決意があったからだ。
こうして厳しい訓練をやりきり、ヒョンビンはたくましいイメージを加えて芸能界に復帰した。そのとき、彼が選んだ主演作に感心した。その作品とは映画の『王の涙 イ・サンの決断』だった。
「私が作品を選ぶ基準は1つだけです。それはシナリオ次第ということです。シナリオの他には何も見ないですね」
こう語るほど、ヒョンビンはこの映画のシナリオに惚れ込んだ。
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