微笑みを浮かべたかと思えば、集中力を発揮し、キャラクターに没頭するパク・ボゴム。サ・ヘジュンの様々な感情と変動を現実的にアレンジし、お茶の間を“サ・ヘジュン病”にさせる彼の熱演が、最終回への寂しい気持ちをなだめる。“スーパースター”サ・ヘジュンの青春は普通の青春と変わらなかった。誰よりも自分の力で立ち上がってきた彼は、虚しい夢だという冷たい評価を受けてもいつも堂々としていた。自分に巡ってきた機会を獲得し、万人の愛を受けるスターになったが、大切なものを守ることが難しい日が多くなった。 特に、この放送で、耐えてきた感情を出したサ・ヘジュンの嗚咽は視聴者の心を揺るがした。 果たしてサ・ヘジュンは自分の所信どおり、彼が夢見た真の“俳優”の道を歩きながら幸せになれるか注目されている。
カメラに向かって明るく微笑むパク・ソダムの姿も愛しい。台本を離さない情熱、明るい笑顔で撮影を円滑にする彼女の姿からはキャラクターに対する人並みならぬ愛情が感じられる。 アン・ジョンハは有言実行で抜け目のなく、サ・ヘジュンとはまた違った共感をもたらした。自分の未熟さを認めて、満たして行きながら成長していくアン・ジョンハは“青春の記録”をより現実的にもたらした人物だ。
特に、パク・ソダムの細密な演技は視聴者たちを物語の中へと引き込んだ。
自分のショップを出し、夢に一歩近づいた彼女はメイクアップアーティストと認められ始めた。しかし、サ・ヘジュンとの愛に危機が訪れた。 互いの慰めとなり、愛を育んできた2人だが、些細な話すら共有することのできない現実と、続くスキャンダルはアン・ジョンハを苦しめていった。
自分との熱愛説が起こると、彼の重荷になりたくないアン・ジョンハはサ・ヘジュンに別れを告げ悲しみを呼ぶ。2人に問題はなく、外的な要因で激しく揺れた2人の恋がどんな結末を迎えるのか注目を集めている。
撮影が少し中断した時でさえ感情を逃すことなく集中し続けるピョン・ウソクの姿も視線を奪う。台詞合わせをするパク・ボゴムとピョン・ウソクの真剣な顔も興味深い。ピョン・ウソクはサ・ヘジュンの共に俳優の夢を持つ友達であり、家庭の力ではなく、自分の力で成功し認められたいと思い努力していく。友達の成功を心から祝いたいが、情けない自分自身と向き合うことになったウォン・ヘヒョの残酷な成長痛は共感を得た。自分の仕事に母親が介入していたという事実は、現実を自覚させられ、自尊心を傷つけた。初めてぶつかった試練だったが、慰めてくれたのはサ・ヘジュンの心だった。互いに持っていた劣等感を払拭し、ありのままの自分と向き合った2人の成長は視聴者の胸をいっぱいにした。母親から離れ、自分だけのフィールドを再確立していくことを約束したヘヒョ。果たして彼は自分に訪れた
危機を踏み台にして立ち直れるか、注目される。
制作陣は「キャラクターそのものに溶け込んだパク・ボゴム、パク・ソダム、ピョン・ウソクが最後まで眩しい熱演をみせてくれるだろう」とし、「彼らが完成させる“青春の記録”の最後のページはハッピーエンドとなるか、どんなストーリーで埋められていくのか、見守ってほしい」と伝えた。
残り2話となった「青春の記録」第15話は26日(月)夜9時に放送される。