何かというと、二十歳の頃、お酒を飲みたくて、サムギョプサルに焼酎を飲んでいたら、たまたまその店に事務所の関係者がいて、次の日2人が呼び出されたのだという。そして、事務所に行くと、理事が「お前ら、事務所から出ていけ」と言い残し、部屋を出て行ってしまったのだとか。すると、元々事務所を出たがっていたイ・ジュンはいいチャンスとばかりに、「俺が先に出て行くから、後から来い」と言うと、本当に出て行ってしまい、一人部屋に残されたジョン・ヨンファはいまさらに釜山に帰れないし、どうしようと悩んでいたら、理事が部屋に戻って来て、「お前はやる気があるんだな。明日から、練習頑張れ」と言われ、事務所に残り、いまに至るという。
また、皮肉なことに、2人ともデビューは本来やりたかったこととは違い、Rain(ピ)と出会ったイ・ジュンは「MBLAQ」として歌手デビュー。ジョン・ヨンファは人気ドラマ「美男<イケメン>ですね」で俳優デビューし、この世界に足を踏み入れたが、いまはお互いに、やりたかった道でそれぞれが活躍中。事務所は違えど、その後もお互いに連絡を取り合い、ジョン・ヨンファは一番仲の良い人を聞かれたら、イ・ジュンだと答えると話していた。
エピソードトークも面白かったが、ジョン・ヨンファは他にも、同じ釜山出身のラッパーSimon Dominicのモノマネや、カン・ホドンの名言をパロディーし、“兄貴”たちを大笑いさせたり、映画「アリー/スター誕生」のOST「Shallow」をギターの弾き語りで熱唱し、感動させるなど、抜群のバラエティセンスと才能を発揮し、大活躍だった。
それにしても、練習生のとき、ジョン・ヨンファがイ・ジュンと共に事務所を出て行っていたら、いまの「CNBLUE」はなかった。そう考えると、人生はタイミングだなと改めて思わされる。