仲間たちが成長する物語
パク・セロイをめぐって2人の女性が火花を散らす。
そんな2人は対照的な立場にいた。
オ・スアはいつもパク・セロイに対して、「私を愛さないで」と忠告をしている。パク・セロイが「絶対に幸せにする」と言っても、その愛をオ・スアは受け入れようとはしない。
反対に、チョ・イソは「私が社長を幸せにする」とずっと宣言している。その言葉通り、チョ・イソはパク・セロイを成功に導いた。
パク・セロイの愛を受け入れようとしないオ・スアと、パク・セロイを幸せにしてみせるというチョ・イソ。立場は真逆だ。
その中でも、チョ・イソの奮闘ぶりがものすごい。その活躍は、「タンバク」にとどまらず、パク・セロイがフランチャイズを推進するうえでも大きな原動力になった。
『梨泰院クラス』というのは、パク・セロイの仲間たちがともに成長する物語なのだが、とりわけチョ・イソの存在感が回を追うごとに大きくなっていった。
そういう意味で、チョ・イソがもう1人の主人公と言えるのだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)